猛暑でのコメ品質低下防げ 水田をチェック 富山
猛暑によるコメの品質低下を防ごうと、県やJAなどが11日、富山県内の水田を回り、穂が育つ時期を前にした対策を話し合いました。
岡田亮平記者「コシヒカリの田んぼです。ご覧のように穂ができ始めています。これから、特に品質管理が重要な時期を迎えます」
11日は県やJAの指導員などが、高岡市内にあるコシヒカリと富富富の田んぼを訪れました。
この検討会はここ数年は6月でしたが、去年の猛暑による影響を受けて、穂が育つ前の今の時期に変更しました。
県内では去年、穂が育つ時期に猛暑が続いたため、特にコシヒカリの品質が悪化し、1等比率は50パーセントと過去最低の水準でした。
今年のイネの状態はどうでしょうか。
県広域普及指導センター 板谷恭兵主任普及指導員「しっかりと葉色の方は保たれている。今後淡くなるようでしたら、追肥の準備をお願いします」
これからの時期、コメの品質を保つのに大切なのが水や肥料の管理です。
指導員と生産農家は、今年栽培を拡大している富富富も含め、イネに水が必要な時期に切らさないよう注意することなどを確認しました。
生産者 山本信治さん「しっかりと水管理をして、この暑い夏を乗り切っていければいいかなと思っております」
県広域普及指導センター 板谷恭兵主任普及指導員「生育が遅れ気味ではあったのですが、天候が良くなって大きく育ってきて、順調かと思います」
コシヒカリや富富富など、うるち米全体の1等比率は去年は62パーセントでしたが、県は今年、90パーセント以上を目指すとしています。