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“暑さに強い”を利点に 富山県のブランド米「富富富」 栽培面積1万ヘクタールへ

2024年2月5日 20:06
“暑さに強い”を利点に 富山県のブランド米「富富富」 栽培面積1万ヘクタールへ

県は、暑さに強いとされる県産ブランド米「富富富」の栽培面積を、2028年度までに2023年度のおよそ6倍の1万ヘクタールに増やし、コシヒカリと同じ程度にする生産戦略を決めました。

これは、5日開かれた富富富の戦略推進会議で話し合われました。2024年春の富富富の生産者登録は798で去年より185多くなる見込みです。また、栽培の申請面積も2023年より856ヘクタール増えて2496ヘクタールとなる見込みです。

記録的な猛暑だった2023年、県内のコシヒカリの1等比率は48パーセントと、記録が残る中では過去最低になりました。一方、暑さに強いとされる富富富は93.1パーセントでした。

県は、猛暑でも品質が安定している富富富の栽培を強化する必要があるとし、2028年度までに、栽培面積を2023年度のおよそ6倍にあたる1万ヘクタールまで増やす目標を打ち出しました。コシヒカリの栽培面積とほぼ同じにするとしています。

5日の会議では、賛同する意見が大勢を占めました。いっぽうで栽培拡大に伴い、カントリーエレベーターの富富富の受け入れや改修を急ぐべきなどの意見も出ました。

県は、新規参入者へのきめ細かい指導などで目標を達成したいとしています。

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