自民党・田畑議員 政治資金パーティーを今年5月まで続けていた
衆議院富山1区選出で自民党の田畑裕明議員は、自民党派閥による裏金事件が大きく取りざたされる中、東京での政治資金パーティーを今年5月まで続けていたことが新たにわかりました。
記者
「これだけ不記載の問題が出てくる中で、新たに不記載があったということについてはどう受け止めておられますか?」
田畑裕明議員
「私の自分のずさんな管理が起因だというふうに思っております。起こらないようにきちっと対応するということに尽きると思いますし、そのことはきょうも含めてご報告させていただき、理解いただくそのことに尽きると思います」
8日、記者の問いかけに対しこう話したのは、自民党の田畑裕明衆議院議員です。
2023年9月から12月にかけて、毎月1回都内で開いた政治資金パーティー「次世代の医薬品・医療機器産業のあり方を考える会」での会費収入あわせて156万円を、政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにしました。
会費は2万円で、医薬品や医療機器の企業などから参加者を集めて開いたとしています。
案内文には、「政治資金規正法第8条2に規定する政治資金パーティー」と記載されていましたが、不記載となった理由については、秘書による事務作業の欠落などと答えました。不記載の疑惑の指摘を受け、9月2日、総務省に訂正願を提出したとしています。
2024年1月には、所属していた安倍派からキックバックされたパーティー収入、合わせて68万円を収支報告書に記載していなかったことを明らかにした田畑議員。
今回判明したパーティーについて、KNBが田畑議員事務所に対し「いつまで続けたのか」問い合わせたところ、今年に入ってからも1月から5月までにあわせて4回開催していたことを10日に明らかにしました。今年1月、カメラの前で語った言葉とは。
今年1月 田畑裕明議員田畑議員
「初心に立ち返りまして 信頼回復に向けまして、地を這いつくばってしっかり活動していきたいと思いますし」
田畑議員は、今年開いたパーティーについて「大規模に多額の政治資金を集める趣旨で開催したものではなく、国の社会保障政策に対する理解を参加者に深めてもらうために開催した」としたうえで、6月以降は開催を取りやめたと答えました。
自民党派閥の裏金事件が国会で厳しく追及されるさなかに、田畑議員はパーティーを開催していたことになります。再発防止策はおろか、高まる政治不信の声をどう受け止めていたのでしょうか。