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冬の初めの時期に短期的な大雪の可能性

2024年10月3日 19:48
冬の初めの時期に短期的な大雪の可能性

暑さもやわらぎ、秋本番を迎えていますが、今年の冬の雪の予想について気象予報士の数家さんがお伝えします。

今年も12月を中心とした冬の初めの時期に、短期的な大雪となる可能性があります。

こちらは去年12月の様子です。月の後半に強い寒気が入り、積雪量は富山市で47センチ、高岡市伏木で45センチと、12月の平年の積雪量のおよそ2倍となりました。

富山地方気象台は9月に、寒い時期の予報、寒候期予報を発表しました。平均気温はほぼ平年並みですが、降水量と降雪量は、平年並みか多い予報です。

その理由は「ラニーニャ現象」が発生する可能性が高いからです。ラニーニャ現象は、南米・ペルー沖の海面水温が低くなる現象で、この影響で日本付近では偏西風がやや南に蛇行し、寒気が入りやすくなる見込みです。

特に警戒したいのが、12月を中心とした冬の初めの時期の大雪です。富山市、高岡市伏木とも、12月の降雪量の合計が2020年から去年まで4年連続で平年を上回っています。

12月に大雪になる傾向が近年続いている理由として、海面水温の上昇が挙げられます。

冬の初めに寒気が流れ込んだ場合、海面水温と上空の気温差が大きくなりやすく、積乱雲が発達しやすいからです。

今年も日本海の海面水温が高く、現在、平年を3度ほど上回っています。

冬の初めの時期もまだ高い可能性が高く、強い寒気が南下すると雪雲が急激に発達しやすいからです。

近年の傾向や海面水温が高い状態、ラニーニャ現象で寒気が流れ込みやすいことなどから、今年も12月を中心とした冬の初めの時期の短期的な大雪に警戒する必要があります。

最終更新日:2024年10月3日 19:48
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