県立高校再編めぐり修正案 2038年度までに20~22校に 富山
県立高校の再編について、県教育委員会が示していた基本方針に修正を加えた案が概ね固まりました。当初は2038年度までに20校にまで減らすとしていた方針を20から22に改めるなどしました。また新たに入試制度の見直しも進める考えです。
県教育委員会は、これまで示していた県立高校の再編方針に対し、地域から出た意見や県議会での議論などを踏まえて、きょうの県総合教育会議で修正案を示しました。
県教育委員会は、従来は県立高校を2038年度までに現在の34校から20校程度にまで減らすとしていました。
また大・中・小規模校の3つの区分を設けてそれぞれのメリットを生かした学校づくりを行うとしてきました。
きょう示した修正案では、学校の数はこれまでの「20」を「20から22」に改めました。
また、必要性が議論となっていた拠点となる大規模校についてこれまでの「2から3校」から「2校」とし、1学年あたりの生徒数もこれまでの400人台から「320人以上」に減らしました。
一方、中規模校は「13から15校」としていたものを「15校程度」に、小規模校は「3から4校」としていたものを「4校程度」と、増やす方針です。
中規模校については生徒数の幅を広げて「120人から320人未満」とし、「県内にバランスよく配置する」などとしました。
また新たに入学試験についても見直すとしました。
2次募集を含めた入試制度そのものの見直しに加え、将来的に設けたいとしている外国人生徒の特別入学枠や中高一貫校の選抜方法についても検討するとしました。
新田知事「たぶん私が受けたときと、50年前と同じようなことまだ続いていると思います。変わるべき時 変えるべき時かなと思います」
きょうの議論を踏まえて県は新年度、知事をトップに有識者らで作る会議を設けて県立高校再編の具体的な実施方針の検討を進めます。