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AIによる問診が黒部市民病院で開始 医師と患者双方の負担軽減期待

2025年2月10日 20:28
AIによる問診が黒部市民病院で開始 医師と患者双方の負担軽減期待

黒部市民病院では、きょうからAIによる問診がスタートしました。

県内の公立病院では初めての導入で、紙の問診票に比べて、医師と患者双方の負担軽減が期待されています。

助田記者のリポートです。

スマートフォンやタブレット端末で専用のページに症状を入力


黒部市民病院できょうから始まったAI問診は、内科や整形外科など5つの科の初診患者や、救急を受診する人などが対象です。

紙の問診票に手書きで記入するのではなく、スマートフォンやタブレット端末を使い、専用のページに症状を入力します。

それぞれの症状に応じて人工知能・AIが適切な質問を行ってくれるのが特徴で、患者は表示された選択肢の中から当てはまるものを選びます。

例えば、胸の痛みで来院した人が図から痛む場所を選ぶと、次に「どのくらいの痛みがあるか」という質問が表示されます。

こちらの人は、のどに腫れがあると入力すると、他の症状として「鼻水が出る」「せきが出る」などの選択肢が表示されました。

県内の公立病院では初めての導入です。

医療安全主任部長 吉本敬一医師「AI問診をすることで、医師の事務的な作業を減らして負担を減らすということが1つ。もう1つは診断精度の向上。より精密な問診で、患者さんにより良い医療を提供できる」

これまでは紙の問診票や紹介状の内容を医師が電子カルテに1つ1つ書き写していましたが、データ化されることでその手間が省けます。

また、AIが質問を重ねてくれることで、患者側も自身の症状をより詳細に伝えることができるようになりました。

AI問診を利用した患者「自分の症状とか書きやすくて、スムーズだなと思いました。質問されたほうが答えやすいというか、聞いてもらえるのはありがたいなと思いました」

AI問診は黒部市民病院のホームページからもアクセスでき、来院前に自宅で問診を行うことで、待ち時間の短縮も期待されているということです。

最終更新日:2025年2月10日 20:28
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