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能登半島地震の影響 被害少ない五箇山でも 観光客“半減”

2024年1月18日 19:24
能登半島地震の影響 被害少ない五箇山でも 観光客“半減”
能登半島地震の影響は、被害が少なかった県内の観光地にも及んでいます。南砺市の世界遺産・五箇山合掌造り集落ではツアーの予約のキャンセルが相次いでいて、関係者は集落ににぎわいが戻ることを望んでいます。

国内外の観光客に人気の五箇山。コロナ禍の影響から抜け出した2023年の暮れ、相倉集落には雪化粧した合掌造りを見ようと、アジアやヨーロッパから多くの観光客が訪れていました。

1月11日、再び相倉集落を訪れると…通りは閑散としていました。

合掌造り家屋でそばや豆腐などを提供する「茶店まつや」では。

茶店まつや  図書将文副店長
「1月1日は早めに店じまいして、ちょうど片付けが終わったころに地震が起きて、最初は皆パニックでわからなかったんですけど。皆さん無事で、建物もそんなに被害がなかった」

飲食スペースの梁に一部、亀裂が入りましたが、土産物売り場や家屋に被害はありませんでした。相倉集落では、今回の地震の影響で民俗館が休館していますが、集落内の店や民宿は通常通り営業を続けています。しかし…

茶店まつや  図書将文副店長
「ほぼ食事はされずに雪景色見て、そのまま帰られる方ばっかりで。平日はほとんど(客は)ゼロに近いです」

相倉集落を訪れる人は、2023年の同じ時期と比べておよそ半分に減り、バスツアーの予約もキャンセルが相次いでいるということです。地元では、地震で北陸地方全域が被災した印象が広まり、旅行を延期・中止した観光客が多いとみています。

世界遺産相倉合掌造り集落保存財団 中島仁司事務局長
「集落内見られてわかるように、目に見える震災の被害というものは特になくて。一般のお客様も旅行会社の方も、五箇山今の状態なら安心かなと判断して来ていただければ、地域の活性化というか元気にもつながるかなと思います。僕たちはもういつ来ていただいても大丈夫なように準備はしておりますので」

県内のホテルや旅館などで作る組合によると、県内全体では今月15日の時点でキャンセルが宿泊と日帰り利用を合わせて2万6000人にのぼっています。
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