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衆議院富山1区選出・田畑議員めぐる”紆余曲折”

2024年10月7日 20:04
衆議院富山1区選出・田畑議員めぐる”紆余曲折”

おととい、富山市で開かれた田畑議員が代表を務める自民党の選挙区支部の会合です。

公認候補として田畑議員を申請することが決まりました。

この日は党本部の締め切りの2日前。

田畑議員は、反省の言葉とともに引き続き国政の場で働かせてほしいと呼び掛けました。

田畑議員「政治資金に関する、ずさんな処理含めて本当にご迷惑をおかけしました。改めてこの総会の場をお借りしまして 反省とおわびを申し上げる次第であります、誠にご迷惑をおかけしております。反省の姿勢をしっかりと申し述べさせていただきながら皆さんと共にこの戦いに臨んでまいりたい」

田畑議員をめぐっては、今年1月、所属する安倍派からキックバックされたパーティー収入合わせて68万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚しました。

さらに今年6月に開催を予定していた政治資金パーティーの案内状に「入金のみ」の項目を設定していたことから、政治資金規正法が禁じる「政治家個人への寄付」にあたる恐れがあるとして国会で野党から追及されました。

そして、先月には去年東京都内で開いた政治資金パーティーの会費収入156万円について、政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにしました。

自民党派閥による裏金事件が問題となる中、このパーティーは今年5月まで続けていました。

これらの問題から自民党富山市連内からは田畑議員を「一致結束して推せない」などの声があがり、県議と市議への意見聴取では、田畑議員の続投について賛成する意見は半数程度に留まりました。

しかし先月8日、各地区の校下支部長らを集めた会合では、田畑議員を推す声が相次ぎ、田畑議員を推薦する方針を決めました。

そして、おとといの会合では、出席者からは田畑議員は反省しているとして、これまでの12年の実績を生かしてほしいとする声が相次ぎました。

野上参議院議員「国会では厚生労働分野中心にですね、取り組みを進められ、 さらに総務副大臣など要職を歴任をされてですね、12年間幅広い分野で活躍された」

堂故参議院議員「厚生労働行政も、田畑さん、 党内でも第一人者と言ってもいいくらいの方になっています。この試練を乗り越えられれば、さらに強い政治家として、人の心の痛みが分かる優しい政治家になると確信」

中川支部長「ぜひ皆さんには、いろんなことがあったと思いますが、そんなこと忘れて、 乗り越えてですね、しっかり我々も取り組んでいきたい」

一方、党員の意見を集約せずに公認候補として推すことを決めたプロセスを疑問視した自民党の蜷川支部は先月、支部内の党員に対し独自にアンケートを行いました。

田畑議員を推すことに賛成か反対か。100人から回答が集まり、賛成は47票、反対が53票でした。

おととい出席していた蜷川支部の事務局長は、「決して田畑さんの足を引っ張ろうという形をとっているわけではありません。正直言いますといろんな意見があります。 12年の実績を踏まえ 応援せんなんという意見も、全然反省していないという意見もあります、そういうのも踏まえ、 襟を正していただきたい」と話しました。

今年7月の大会では、衆院選勝利に向けた決議を「信頼回復を優先させる」として見送りました。

おとといは、この決議を採択しましたが信頼回復については「道半ば」だとしました。

中川支部長「一朝一夕に 解決できる問題ではないと思いますけども、やはり、それに向き合って説明をしていくということがですね、信頼回復への第一歩だというふうに思ってます」

田畑議員「これはまだまだ道半ばではないかというふうに思いますので、選挙戦も通じてでございますし、今日 この後もですね、いろんな地域に分け入って皆様方に私の気持ちをお伝えできるように、精一杯謙虚な姿勢で取り組んでいきたいというふうに思っています」

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