能登豪雨被害 派遣の隊員が語る被災地の現状
石川県能登半島北部で発生した豪雨災害を受け、被災地へ派遣されていた県警の隊員らが任務を終えて富山へ戻り、現地の現状や活動状況を報告しました。
このうち、県警広域緊急援助隊の隊員は、23日、24日と石川県珠洲市で行方不明者の捜索にあたりました。被災地の現状については。
県警広域緊急援助隊警備部隊 安積泰彦中隊長
「私の胸の高さぐらいまでの泥が堆積していて、家屋についてはほとんどの家が1階の部分が土砂で埋まっている状態です。仮設住宅も被害を受けていて、私たち隊員の方も、見ていても例えることができないような虚しさというものを感じました」
また、輪島市で孤立していた住民の救助にあたった県警広域警察航空隊の隊員は。
県警広域警察航空隊 原田周平機長
「写真の右下の家屋が潰れておりそこから救助しました。がれきが飛ばないよう、ヘリコプターの飛行高度を少し高めに約40メートルくらいの高さから釣りあげましたので、なかなか住民の方も大変な思いされたと思いますが、ここから動けない状態でありましたので、動かすことができてよかったなと思っております」
広域警察航空隊 橋本和弥ホイスト係
「会話というものはなかったんですけれども、表情が安堵の表情に変わったところが、救助に携われてよかったなという風に思いました」
豪雨による甚大な被害を目の当たりにした隊員たち。いつ起こるかわからない災害に対する備えの必要性を改めて感じたと話しました。
広域警察航空隊 原田周平機長
「富山でもしも災害があった時に、どのように活かそうかと思った時に、やはり警察だけではなくて県庁、各市町村、自衛隊、消防等の連携をしっかりやらなければいけないのかなと思いました」