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富山県内へ二次避難 再建へ動き出す人も 「受け入れてもらい感謝しかない」

2024年1月31日 19:28
富山県内へ二次避難 再建へ動き出す人も 「受け入れてもらい感謝しかない」
能登半島地震で自宅が損壊するなどした石川県の被災者らが富山県内に二次避難しています。

避難者の一人が取材に応じ今後の生活への不安など心境を語りました。

石川県七尾市の岡崎寛康さん29歳です。

1月13日から黒部市の宇奈月温泉に身を寄せています。

岡崎寛康さん
「2007年くらいにも七尾市で地震があった経験もあるんですけれども、それ以上に地震の恐怖といいますか、町がこんなに変わったのを見て、絶望といいますか、悲しさもありますし。いざ自分で被災してみて、当事者となって、こんな苦しいものといいますか、悲しい思いをするとは思っていなかったですね」

岡崎さんは元日の夜に体育館へ避難したあと、市内の避難所や車の中で数日間を過ごしたといいます。

自宅は倒壊を免れたものの断水が続くことから、交際している女性の親族が住む黒部市への避難を決めました。

岡田キャスター
「後ろにかばんがありますが、これが持ってこられた荷物一式という感じですか?」

岡崎さん
「今持ってきているのはこれだけですね」

岡崎さんと一緒に避難した交際中の女性
「最低限のもの」

避難者の宿泊費の負担はなく、食事は3食とも提供されています。

避難から2週間が過ぎ、岡崎さんは、心の落ち着きを少しずつ取り戻しているといいます。

30日夜、宇奈月温泉には、昨夜も石川県からの避難者らが到着しました。

避難してきた女性
「(輪島は)水が出ないし、衛生が悪いですし。雨水取ってね、流してたんですよ。大変でしょ。それで二次避難に来させていただきました。家のことも心配ですし、水が来たら家に帰りたいなと思っております」

29日時点で県内に受け入れた石川県からの二次避難者は7施設で186人に上ります。

黒部市は31日までに少なくとも81人を受け入れていて 、生活物資の提供や保健師による体調の聞き取りなど避難者のサポートをしています。

岡崎さんは仕事を再開するめどが立ち、2月上旬からは交際者とともに市営住宅に入り生活再建への歩みを進める考えです。

岡崎さん
「受け入れてくれたおかげで、自分も安心して過ごせるので、感謝しか伝えることはできません。落ち着いたら、石川県七尾市に帰れたらなと思っています」

岡崎さんは、石川県の被災者で二次避難を希望する人たちの避難が思うように進んでいないのではと危惧していました。

必要な支援が行き届いているか県内でも注意する必要があります。
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