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公費解体住宅から使えるものを「古材レスキュー」 能登半島地震で被害 氷見市

2024年10月7日 20:21
公費解体住宅から使えるものを「古材レスキュー」 能登半島地震で被害 氷見市
能登半島地震では被災して解体せざるを得なくなった住宅が数多くあります。

そうした住宅からまだ使える木材を取り出して再利用する古材レスキューの活動が6日、氷見市で始まりました。

岡田記者のリポートです。

液状化の影響で、公費解体が決まっている氷見市幸町の住宅。

持ち主の穴倉明子さんです。

穴倉明子さん
「複雑ですね、もうすでに泣きそうになっている」

岡田記者
Q言葉にならないですね

穴倉さん
「うん…」

地震から9か月あまり。

6日、穴倉さんの住宅を訪れたのは地元住民や東京の大学の大学院生です。

竹添英文さん
「基本的には解体されたものは、焼却処分されてしまう。次の使い手の方につないでいくことは当然難しい。ですけれども、こうした使える材がたくさんあるので、こういったものを取り出して保管して、次の方につないでいく活動としてやっています」

メンバーは畳の下にあるスギの床材をはがしていきました。

液状化の影響で解体される住宅には被害を受けていない木材もあります。

そうした、まだ使える木材を取り出して再利用するのが「古材レスキュー」の取り組みです。

東京の大学院生
「これは現状、床に使われているんですけれども、壁の内装材とかにもデザイン的には使えるかなっていうようなイメージです」

メンバーが事前に行った勉強会では、家具職人らと連携してはどうか、復興住宅に使えないかなどの活用策が提案されました。

穴倉さん
「窓開いた?」
竹添さん
「開きました」
穴倉さん
「窓開いたらよかった」

6日はおよそ3時間かけて1階と2階の床材を取り出しました。

竹添あゆみさん
「住んでいらした方々が継いできたもので、それを欲しいという方が必ずいらっしゃるので、そちらをおつなぎできたらいいなと思いながら私たち活動しています」

穴倉明子さん
「今後の復興の中で生かされていく材木がこの中にあれば、意義のある活動になるのかなと思います」

被災地では復興に向けての取り組みが続いています。
最終更新日:2024年10月7日 20:21
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