【山口天気 夕刊3/12】春本番の暖かさで「春霞」…あす13日(木)は少し黄砂の飛来も 今週末は強まる雨風と寒の戻りに注意

●春本番の暖かさで「春霞」 あす13日(木)は薄い黄砂も
●あす13日(木)~14日(金)と落ち着いた天気 コート不要の暖かさ続く
●週末は強まる雨風 気温急降下で来週中頃まで冬の装い必須
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きょう12日(水)の県内は、曇ったり晴れたりの一日で、日ざしが届くほど気温も上昇。最高気温は萩で20度に達したほか山口、防府、岩国など多くの所で今年一番の暖かさになりました。
また、この春本番の暖かさの中、景色が少し霞む様子が気になった方もいらっしゃるのでは、と思います。温められ軽くなった空気とともに空に舞い上がったチリやホコリ、そして大量飛散中のスギ花粉が主な原因の「春霞」とみられますが、県がホームページで発表している大気環境の状況によりますと、ごく小さい粒子「PM2.5」の濃度が、注意喚起のレベルではないものの一部、やや値が上がった状況でもありました。
ここに、もう1つ、春霞の原因が加わるかもしれません。ここ数日、大陸で巻き上げられた黄砂が、あす13日(木)にかけて日本海沿岸に少し飛来してくる可能性があります。黄砂はだいぶ薄くはなるものの、黄砂の非常に小さな粒は花粉症のアレルギー症状を一段と悪化させる心配があります。
出来るだけ花粉も黄砂も身体に入れないように、外出時はマスク着用を行ったり、部屋の換気は手短に済ませる、などの心がけで耐え忍んで頂きたいと思います。
なお、木~金曜と大きな天気の崩れはなく、春本番の暖かさも続きそうですが、週末は西日本の南岸を低気圧が発達しながら通過し、ややまとまった雨、そして風も少々強まるとともに、ガクッと気温が下がってきます。強い「寒の戻り」に注意が必要です。
あす13日(木)も曇ったり晴れたり。雨が降ることはなく、冬物のコートはいらない暖かさが続きそうです。また、引き続き、少し春霞の景色になる所が多い、と見込んでいます。
相変わらずスギ花粉は大量に飛びやすい状況。あす13日(木)は「極めて多い」もしくは「非常に多い」飛散が続く見通しです。入念な対策を続けましょう。
あさって14日(金)も落ち着いた天気と春の暖かさですが、週末は低気圧や前線の通過で土曜日の午後から天気が大きく崩れ、日曜日にかけて時々本降りの雨、そして風も強まることがあるでしょう。また、雨が降り出すとガクッと気温が下がっていき、来週中頃にかけて変わりやすい空模様が続くとともに、2月並みの、まだまだ冬の装い必須の寒さとなるでしょう。
暖かさの後の急転直下の気温変化に十分気を付けて、健康第一の心構えを高めておきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)