柳井・周南地域にある柳井、柳井商工、熊毛南、熊毛北、田布施農工の5つの県立高校を2026年度、2校に統合する計画で17日夜からそれぞれの市・町ごとに説明会が始まりました。

　平生町で開かれた地域説明会には地元住民を中心に58人が出席。

　県教委は現在の柳井高校がある場所に普通科と商業分野をもつ新たな学校を。

　現在の田布施農工高校に農業と工業、家庭科分野の新たな学校を設けるとした計画を示した上で、それぞれ学校では学科を超えた授業の履修ができることなどを説明しました。

　計画通りにいくと町内に高校がなくなることになる平生町、参加者からはとまどいの声があがります。

（参加者は）
「高校がなくなることはその町にとって将来を憂うべき問題ではないか」
（中学校の進路担当者）
「保護者さんであるとかこの再編計画のことについてどうなんだろうかということで多くのお話を、質問を受けております」
（県教育委員会 高校改革推進班　平井 利文主査）
「学校規模を確保することで切磋琢磨できるような環境づくりとか」「生徒の多様なニーズに対応するような教育科目の設定とかそういう所を踏まえてこういう計画を出している」

　人口減少が続く中、県教委は、再編統合によって質の高い教育を確保できると強調しました。

　このほか参加者からは県立大学が付属化を求めている周防大島高校について柳井地域にあるにもかかわらずなぜ今回の統合計画に含まれていないのか？質問がありました。

これに対し、県教委は、近くに高校がないことや地元からの進学が多いことなどから周防大島高校は再編整備の対象ではないとの認識を示しました。

この説明会は、29日までそれぞれの市・町で開かれる予定です。