JR美祢線 復旧後の利用促進について話し合うワーキンググループ設置へ
被災からおよそ3ヶ月半…いまも復旧の目処が立っていないJR美祢線を巡る新たな動きです。
沿線自治体やJR西日本はきょう(13日)、復旧後の利用促進について話し合う新たな場=ワーキンググループを設置することを決めました。
これはきょう開かれたJR美祢線利用促進協議会の臨時総会で決まったものです。
ワーキンググループは美祢線の沿線自治体=美祢市や長門市のほかJR西日本などでつくるもので、学識経験者などの意見も聞きながら復旧後の利用促進について話し合う予定です。
JR美祢線は6月末からの大雨で厚狭川が氾濫するなどし、37㎞にわたり、80カ所で被災。
現時点、復旧の目処が立っていません。
(JR美祢線利用促進協議会 篠田 洋司会長)
「どうしても感情論に走ってしまうことがあるので外部の方や有識者を入れることによって客観的な検証ができるのではないかと思うし効果的な取り組みもできるのではないか」
JR西日本は利用促進の議論と並行し、美祢線の持続可能性や地域に果たす役割などについても議論を進めたい考えを示しました。
今月から存廃を含めた議論をする「再構築協議会」を設けることができるようになっていますが、まずはワーキンググループで議論を進めたい意向です。
(JR西日本広島支社 広岡 研二支社長)
「鉄道というものが地域にとってどんな役割を果たしているのかといった事柄を地域の方々とお話をさせていただく場をつくっていただけるのであれば形については特にこだわりはない」「議論をスピーディーに展開できるのはありがたい」
また、臨時総会に出席した村岡知事は厚狭川の抜本的な河川改修計画を近日中にJR西日本に示したいと話しました。