下関沖のケミカルタンカー転覆事故 6月には撤去か~船内に残る燃料の抜き取り作業進む
下関沖で、今年3月から転覆したままとなっている韓国船籍のケミカルタンカー。現在、船内に残っている燃料を抜き取る準備が進められています。
また、関係者によりますと、順調にいけば、6月上旬には、タンカーを撤去できるという事です。
(下関支社 石崎記者)
「沖合で赤色の船体をさらしているのが転覆した韓国船籍のケミカルタンカーです。船の上には、作業員とみられる人が乗っているのが確認できます」
ケミカルタンカー「キョヨン サン」が転覆したのは、今年3月20日。
門司海上保安部によりますと、午前7時過ぎ、悪天候のため錨を下ろして停泊していた「キョヨン サン」から「船が傾いた」と救助要請がありました。
船には、11人が乗っていましたが、生存者は1人。9人が死亡し、残り1人の行方はまだわかっていません。
タンカーが転覆している海域には、クレーンが付いた台船なども姿を見せ船内に残る燃料を抜き取るための準備が進められていました。
燃料は、A重油で、45キロリットル・45トンが残ったままとなっています。
関係者によりますと、連休中の5日と6日に、抜き取りを行うという事です。
また、撤去に向けた準備も進められていて天候次第という事ですが、6月上旬には、タンカーを撤去できる見通しだという事です。