「中間貯蔵施設は最終処分場にはならない」西哲夫上関町長が改めて認識示す 町議会一般質問
上関町で立地可能席調査が進められている使用済み核燃料の中間貯蔵施設について。
国は、原発からでた使用済み核燃料を再利用しようとする「核燃料サイクル」を進めています。
使用済み核燃料を再処理工場などに送り、MOX燃料という新たな燃料に加工、再び発電に使用するものです。
中間貯蔵施設は再処理工場に送る前の使用済み核燃料を一時的に保管しておく施設なのですが…青森県六ケ所村に建設が進められている再処理工場はトラブルなどにより竣工が延期され続けてきていて、先月には27回目となる竣工延期を発表、さらに最終処分場も決まっておらず現時点では使用済み核燃料の最終的な行先は見えていません。
19日、上関町議会一般質問で西哲夫町長は「中間貯蔵施設は最終処分場にはならない」との認識を改めて示しました。
一般質問では6人の議員から中間貯蔵施設に関する質問が出されました。この中には西町長に対し「核燃料サイクル」を踏まえた中間貯蔵施設についての認識を問う質問も…。
(柏田真一議員)
「中間貯蔵施設に対する町長の考えをお伺いします」
(西哲夫町長)
「国の核燃料サイクルにおいて六ケ所再処理施設の整備が使用済み核燃料の中間貯蔵施設立地の大前提となる事業として極めて重要な問題と認識している」
中間貯蔵施設立地には六ケ所村の再処理工場の稼働が大前提であると話し、
さらに…
( 山戸孝議員)
「使用済み核燃料の行き場が50年後に果たしてあるのでしょうか」
(西哲夫町長)
「一時的に乾式貯蔵により(使用済み核燃料を)管理するものでありそのため一定期間ののちには使用済み核燃料は必ず搬出されることは想定されています仮に中間貯蔵施設を建設したとしても最終処分場になることはないと理解をしております」
改めて「最終処分場になることはない」という認識をしめしました。
六ヶ所村の再処理工場の竣工延期が伝えられる中核燃料サイクルをめぐる問題について質疑が交わされた上関町議会の9月定例会。会期はあすまでとなっています。