震災犠牲者200人超え…朝市の火災現場で過去最大の一斉捜索 輪島では依然86人が安否不明
能登半島地震の犠牲者は200人を超えました。
大規模な火災が起きた輪島市の観光名所『輪島朝市』では、9日、県警などによる一斉捜索が行われました。
(輪島市・午後1時頃 火災現場見る女性)
女性「ただ涙が出ます」「火事を恨みます」
元日の地震で震度6強を観測した輪島市。
9日、観光名所の朝市通りには大勢の警察官の姿が。
地震の直後、大規模な火災が発生し、住宅などおよそ200棟が全焼した朝市通り。
輪島市内では依然、県内全体の8割以上を占める86人の安否が不明となっていて、9日は県警などがこれまでで最大規模となる150人を超える態勢でがれきの下などを捜索しました。
国土地理院によりますと焼失面積は4万8000平方メートルにのぼるとみられています。
「火事は本当に悲しいです」「何かひとつでも見つかりゃいいなと思って望みをかけてここに来た」
これまでに亡くなった方は202人、102人の安否が不明のままとなっている県内。
その被害の多くが輪島と珠洲に集中していますが同じ奥能登で人的被害は少なかったものの至るところに地震の爪痕が残されている町があります。
能登町宇出津。
あばれ祭の神輿が通る町の通りはその面影を残していませんでした。
1階部分が斜めになりいまにも押しつぶされそうな商店。
外壁が剥がれ落ち建物ごと傾いた住宅。
町内では給水作業も。
近くの人は自宅の倒壊はまぬがれ、電気は通っているものの水が出ないと話します。
住民「水だけ、水です」「下着とか洗いたいし」
こうしたなか、能登町では9日から被災者が公的支援を受けるために必要な罹災証明の申請受け付けが始まりました。9日朝、多くの人が役場を訪れ、職員に今後の手続きなどを相談していました。
申請に来た人「(車庫の)入口が割れてしまって落ちてる」「なんか不安がいっぱいありますね」
窓口での受け付けにはマイナンバーカードや免許証などの本人が確認できるものが必要で郵送でも受け付けるとしています。
また、申請が始まったのは珠洲市でも。
申請に来た人「(罹災証明が無いと)補助金とかなんとかの申請もできないし」「保険金の申請もできないし、いろんなことが始まらない」
珠洲市では行政手続きができるサイトマイナポータルでの電子申請も可能となっています。
(輪島市・8日午後4時過ぎ)
一方、被災地ではこんな取り組みも。
慎重にドローンに箱を積んでいる男性。
箱の中身は…処方薬です。
橋本英幸記者リポート「今、孤立地域の避難所に向けて薬を乗せたドローンが飛び立ちました」
ドローンが向かったのは、およそ3キロ離れた避難所、鵠巣(こうのす)小学校。
車で物資を運ぶことができない孤立集落です。
およそ15分後、処方薬を運び終え、ドローンが戻ってきました。
担当者によりますと、災害時のドローンによる薬品の輸送は全国で初めてだということです。
嶋本 学 総合危機管理士「無事に薬が届けられたといったことにほっとしています」
(いしかわ総合スポーツセンター・午後1時頃)
こうしたなか、金沢市内では8日から被災地の外への一時避難も始まっています。
9日はすでに避難所入りした人の2次避難所への登録が行われたほか奥能登から新たに11人が到着しました。
避難してきた人「お腹の赤ちゃんの命助けてもらえたのはすごく感謝してて」「元気に生まれてほしいです」
いまも多くの人が避難生活を送る被災地。
30人ほどが避難している「のと里山空港」では。
避難者「大丈夫ですよ。私たちは」「歯ブラシも」「いただきました。助かりました」
「不安を乗り越えないとだめやと思ってるし、どうにか頑張ります」
県は9日、災害対策本部員会議で珠洲市で6人の災害関連死が確認されたことを明らかにしました。
震災後に災害による負傷の悪化や身体的負担の疾病のため亡くなったとみられるとしています。
さまざまな支援が始まってはいるものの、奥能登全体で、いまだ困難な生活が続いています。
大規模な火災が起きた輪島市の観光名所『輪島朝市』では、9日、県警などによる一斉捜索が行われました。
(輪島市・午後1時頃 火災現場見る女性)
女性「ただ涙が出ます」「火事を恨みます」
元日の地震で震度6強を観測した輪島市。
9日、観光名所の朝市通りには大勢の警察官の姿が。
地震の直後、大規模な火災が発生し、住宅などおよそ200棟が全焼した朝市通り。
輪島市内では依然、県内全体の8割以上を占める86人の安否が不明となっていて、9日は県警などがこれまでで最大規模となる150人を超える態勢でがれきの下などを捜索しました。
国土地理院によりますと焼失面積は4万8000平方メートルにのぼるとみられています。
「火事は本当に悲しいです」「何かひとつでも見つかりゃいいなと思って望みをかけてここに来た」
これまでに亡くなった方は202人、102人の安否が不明のままとなっている県内。
その被害の多くが輪島と珠洲に集中していますが同じ奥能登で人的被害は少なかったものの至るところに地震の爪痕が残されている町があります。
能登町宇出津。
あばれ祭の神輿が通る町の通りはその面影を残していませんでした。
1階部分が斜めになりいまにも押しつぶされそうな商店。
外壁が剥がれ落ち建物ごと傾いた住宅。
町内では給水作業も。
近くの人は自宅の倒壊はまぬがれ、電気は通っているものの水が出ないと話します。
住民「水だけ、水です」「下着とか洗いたいし」
こうしたなか、能登町では9日から被災者が公的支援を受けるために必要な罹災証明の申請受け付けが始まりました。9日朝、多くの人が役場を訪れ、職員に今後の手続きなどを相談していました。
申請に来た人「(車庫の)入口が割れてしまって落ちてる」「なんか不安がいっぱいありますね」
窓口での受け付けにはマイナンバーカードや免許証などの本人が確認できるものが必要で郵送でも受け付けるとしています。
また、申請が始まったのは珠洲市でも。
申請に来た人「(罹災証明が無いと)補助金とかなんとかの申請もできないし」「保険金の申請もできないし、いろんなことが始まらない」
珠洲市では行政手続きができるサイトマイナポータルでの電子申請も可能となっています。
(輪島市・8日午後4時過ぎ)
一方、被災地ではこんな取り組みも。
慎重にドローンに箱を積んでいる男性。
箱の中身は…処方薬です。
橋本英幸記者リポート「今、孤立地域の避難所に向けて薬を乗せたドローンが飛び立ちました」
ドローンが向かったのは、およそ3キロ離れた避難所、鵠巣(こうのす)小学校。
車で物資を運ぶことができない孤立集落です。
およそ15分後、処方薬を運び終え、ドローンが戻ってきました。
担当者によりますと、災害時のドローンによる薬品の輸送は全国で初めてだということです。
嶋本 学 総合危機管理士「無事に薬が届けられたといったことにほっとしています」
(いしかわ総合スポーツセンター・午後1時頃)
こうしたなか、金沢市内では8日から被災地の外への一時避難も始まっています。
9日はすでに避難所入りした人の2次避難所への登録が行われたほか奥能登から新たに11人が到着しました。
避難してきた人「お腹の赤ちゃんの命助けてもらえたのはすごく感謝してて」「元気に生まれてほしいです」
いまも多くの人が避難生活を送る被災地。
30人ほどが避難している「のと里山空港」では。
避難者「大丈夫ですよ。私たちは」「歯ブラシも」「いただきました。助かりました」
「不安を乗り越えないとだめやと思ってるし、どうにか頑張ります」
県は9日、災害対策本部員会議で珠洲市で6人の災害関連死が確認されたことを明らかにしました。
震災後に災害による負傷の悪化や身体的負担の疾病のため亡くなったとみられるとしています。
さまざまな支援が始まってはいるものの、奥能登全体で、いまだ困難な生活が続いています。