能登地震 石川県内で懸命な救助活動続く 死者は84人に
県内で大地震が発生してからきょうで4日目。
災害が発生してから生存率が著しく低下するとされる「72時間」。懸命の捜索が続いた県内を取材しました。
(土砂崩れの映像)
こちらは輪島市市ノ瀬町。元日の震度6強を観測した地震の直後に撮影された映像。
崩れだした土砂で家屋が飲み込まれていきます。
壊滅的な被害を受けた奥能登エリア。
3日、輪島市の坂口市長は救助活動の厳しい現状を訴えました。
輪島市・坂口茂市長「様々な救助要請があり225軒という多くの救助要請が未だにあります」「建物の下にいるから助け出してほしいということ。どこそこで孤立しているからとかなんとかしてほしいとか」
災害が発生してから生存率が著しく低下するとされる「72時間」の壁。
4日も自衛隊や消防など4000人を超える態勢で各地で懸命な救助活動が行われました。
輪島市門前町で救助活動を見つめていたのは神崎浩二さん。
80代の義理の母親と正月に帰省していた2人の娘が地震で住宅の下敷きになったといいます。
大津波警報が発表される中神崎さん夫婦は何とか避難しましたが、3日に発見された娘たちは死亡が確認されました。
4日朝は母親の生存を信じて待ちましたが活動開始からおよそ2時間。心肺停止の状態で見つかりました。
義理の息子は「3人も家族を・・・子供はこれからのまだ未来のあったのに」
県内では、午後3時現在、84人が亡くなり、安否不明者は79人にのぼっています。
また、3万戸近くで停電が続き、断水も能登地域を中心とした13の市と町で発生しています。