能登の空舞うトキ“復興のシンボル”に 放鳥目指す石川県が有識者会議を開催
「過去に生息実績がある」などといった要件を満たし、トキの放鳥候補地に選ばれた能登地域。
その実現に向けて、農薬や化学肥料を減らした米作りを行うなどの取り組みが進んでいた最中、去年、地震が能登の里山を襲いました。
こうした中、21日の石川県庁では…
石川県生活環境部・森田 典子 部長:
「被災市町に意見を伺うと復旧が最優先だが、トキ放鳥の取り組みの継続を望みたいと前向きなご意見を頂戴した」
トキ放鳥のブランド化に向けた専門委員会が開かれ、トキを復興のシンボルにするための施策について、専門家が意見を交わしました。
委員からは「野生復帰した新潟県佐渡市などの事例を踏まえて検討すべき」といった意見や「トキと言えば能登と言われるようなイメージ作りが重要」などといった意見が上がりました。
トキ放鳥ブランド化専門委員会・野口 将輝 座長:
「震災を忘れないっていうのは大事なことなんですけれど、能登といえばトキが舞う自然豊かな里山っていうようなイメージ、そして被災者だったり石川県民が、復興したよねって思ってもらえるような存在になるといい」
委員会は来年度も引き続き開かれる予定で、早ければ2026年度にも能登でのトキの放鳥を目指したいとしています。