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地震で甚大な被害受けた七尾市一本杉通りに石川県初の「仮設商店街」がオープン

2024年8月16日 18:35
地震で甚大な被害受けた七尾市一本杉通りに石川県初の「仮設商店街」がオープン
能登半島地震では飲食店など、多くのお店が被害を受け、いまなお、営業を再開することができない事業者が数多くいます。こうしたなか、県内初の仮設商店街が七尾市にオープンしました。

「特製の海鮮丼になります。鰀目港であがったフクラギ、エビ、スズキ、しめ鯖、中トロ、マダコ、アナゴになります」

越崎 成人アナウンサー:
「いただきます。うまっ。」

地元でとれた魚を使った海鮮丼を味わうことができるこちらの飲食店。以前は能登島で民宿を営んでいましたが、元日の地震で被災し営業再開が難しい状況となっていました。

こうした事業者の再スタートの場として七尾市の一本杉通りに仮設商店街が整備され、16日、オープンを迎えました。

こちらは、地元が舞台となった映画「君は放課後インソムニア」のロケ地にもなった人気の喫茶店。

「これはお店にあったやつを?これは無事だったんですね」
「これは奇跡的にちょっと増築した所でガラスで仕切られて部屋みたいになっていて、このスペースだけは大丈夫だった。これがあったからまたコーヒーが焙煎できたのでこれダメやったらたぶんねへこんでいた。ありがたいと思います。みなさん、もっと苦労している方いっぱいいると思うので、ありがたいと思います」

プレハブ型の仮設商店街には七尾市内の4つの店が入ります。

店舗兼自宅が全壊した「美容室イコマ」も営業再開。店を1人で切り盛りする後藤町子さん。

最初のお客さんは…

後藤町子さん:
「実の母なんです。朝の一番に。朝の早くから来てくれて」

後藤さんの母:
「朝の4時から起きとるんよ。嬉しいさかい。寝とられん」

後藤町子さん:
「一番に来てビックリした私も」

「この先は自分の家やから壊してそこに小さくてもいいから美容院したいと思っている。10年間頑張って、この子に渡そうと思って」
「孫なんです。ライバルなんです。すぐ近くの美容室に勤めているから」

こうした自治体が整備した仮設店舗は2年間賃料がかからず、ここで営業を続けながら本格的な再建を目指していきます。

今後は珠洲市や輪島市などでも仮設商店街が整備される予定です。

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