若手記者が石川県警機動隊に体験入隊! 過酷な訓練に脱落者も・・・
地震や台風などの災害の時から地域の祭りの雑踏警備、暴走族の取り締まりまで、私たちの身近な治安を守ってくれる県警の機動隊。
警察官の中でも特に屈強なイメージのある機動隊員は普段どのような訓練を受けているのか。
新人記者がその過酷な訓練を体験しました。
災害やテロなどの重大事件が発生した際に治安維持の「最後の砦」として活躍する石川県警機動隊。
県内のテレビや新聞の若手記者を対象に体験入隊が行われました。
重盛記者「これから報道機関の記者へ向けた機動隊の体験入隊が行われます。日々どのような訓練が行われているのか取材します」
午前7時まず行われたのは「剣道の朝稽古」。
他にも柔道や逮捕術など犯人を制圧、逮捕するための稽古が機動隊員の日課です。
意気揚々と竹刀を手にしているのは小学生から10年以上剣道を続けてきたという重盛記者。
機動隊 剣道特練 後藤拓真 主将「やっぱり経験者でありますので、とても上手だなという風に感じました。また皆さんも運動神経いいのかわからないですけど、とても上手に見えました」
重盛記者「この後の訓練大丈夫でしょうか?」
後藤拓真 主将「大丈夫です。やっていけます」
主将から、お墨付きをもらって自信満々の重盛記者でしたが…
「どうぞ」「うわ、重た」
身に着けているのはおよそ7キロあるプロテクターに6キロ近いジュラルミン製の大きな盾。
左手で盾を抱えて走る大楯走行訓練が始まります。
(大楯走行)「1.2.3.4×2」「声だせ~!」
はじめは笑顔を見せながら声掛けをしていた記者たちでしたが…
次第に脱落者が。
体力には自信があると言っていた重盛記者、剣道の稽古の時の得意げな様子はどこへやら…。
重盛記者「最初声も出てたんですけど、盾と身に着けてるものが重すぎて…疲れてちょっと(言葉が出ない)」
県警機動隊 大内靖文 小隊長「辛くてもつらい顔はしないこと意識してくださいね。皆さん頼れる警察官であり続けるために辛くても踏ん張る。以上」
日頃から様々な訓練をこなす県警機動隊。
県警機動隊 金谷 悦也 隊長「機動隊というのは強くないといけない。剛健でなければいけない。個々を強めるってところをまず当然大事ですし」
「機動隊というのは最後の砦と言われています。困って助けを求められたときに自分たちが現場にでて最後の砦として頑張れるように努力しております」
「最後の砦」としての覚悟を語った金谷隊長。県民に頼ってもらえる警察官であるために…苦しさを表に出さず、この過酷な訓練を毎日おこなっている機動隊員の日常を身をもって体験しました。