地震に続き豪雨で…「また断水か」輪島市の住民に落胆の声 石川県内いまだ1600戸以上が断水
豪雨により断水の影響が色濃い輪島市。徐々に復旧する地域がある一方で断水が続く地域の住民からは「また断水か」と落胆する声が聞かれました。
奥能登を襲った豪雨から約2週間。
堀井哲雄さん
「ここ、畳敷いてあったんですけど、畳も浮いて、この辺まで水位上がっとる。」
輪島市町野町の堀井 哲雄さん。豪雨の影響で床上浸水したほか所有していたコンテナや車が流されました。断水も続き、生活に必要な水はバイクで運ぶわずかな山水が頼りでした。
復旧を待ち望む中、4日。
堀井哲雄さん
「(元栓を回しながら)あ!回転した、ということは…通っとんかえ? あ、通っとる!」
豪雨以来初めて水が出ました。この嬉しい知らせを、すぐさま。
堀井さん
「もしもし、堀井ですけど。こうちゃん、今水来とるよ!洗濯もできるし、いままでの不自由考えたら、風呂ぐらい関係ないって」
電話の相手は、近所の理髪店でした。
堀井さん
「ここ4軒しか住んどらんげんて。インフラ来とらんかどうか、お互い連絡しおうて少しでも楽できるように…嬉しいです、大変。」
一方、断水解消の見通しが立っていないという地域も・・・。川で作業をする男性。
川崎清さん
(Q.何を洗われているんですか?」
浜田さん
「仏壇の道具。不便ですね」
仏壇の道具に付いた泥も断水が続いているため、仕方なく川で落としているといいます。
輪島市門前町深見地区の浜田 明義さん。床下に溜まった泥を手作業でかき出す作業に追われました。
浜田明義さん
「地震の片づけを5か月ぐらずっとやってて、(地震から)4か月経って、やっと水道が通ったんです。水通ったばかりにこれですから。」
石川県によりますと今月4日時点で県内1684戸で断水が続いているということです。
流れた土砂が復旧の妨げをしている場所もあるといい「少しでも早く復旧させたい」としています。