奥能登の動脈復活へ 国道249号で無人重機を初投入 作業員の安全も確保
国道249号では地震による土砂崩落などで輪島市と珠洲市の合わせて4か所で通行止めが続いています。このうち、輪島市渋田町から町野町大川の間では、隆起した海岸に新たな道路を建設していますが、9月の奥能登豪雨で新たに土砂が崩れるなど危険が伴う作業となります。
18日、その現場から約600メートル離れた事務所では。
竹背 達也 記者:
「こちらは一見リアルなゲームを楽しんでいるようにも見えますが、実は復旧工事を行っています」
コントロールルームでは、大きなモニター越しに作業員が遠隔操作し、現場では、無人の重機が作業を進めていました。国や工事にあたる大林組が、作業員の安全確保をしようと今回導入しました。
無人重機のオペレーター:
「操作は普通にしやすいですね。安心して乗ってられますね」
さらに、どの作業員でも重機を同じように遠隔操作ができるようプログラムされていて、工期の短縮や労働環境の改善にも一役買っているということです。
北陸地方整備局 能登復興事務所・谷 俊秀 副所長
「地震や大雨で大きく崩れている危ない箇所がたくさんありますのでそういうところにつきましては、こういうような無人の機械を使いながら安全に配慮しながら工事を円滑に進めたいと」
国道249号の通行止め区間について、北陸地方整備局では奥能登豪雨で供用開始の時期は精査中としていますが、ICTを活用して早期の開通を目指すとしています。