崩落した輪島市の国道249号 トンネル内トンネル設置で地元住民のみ通行可能に
輪島市門前町の公民館では、元日の地震以降、通行止めが続いていた国道249号「中屋トンネル」が来週から片側交互通行が可能になる前に住民説明会が開かれました。
輪島市中心部と門前地区を結ぶ全長1.3キロメートルの「中屋トンネル」は地震の影響で天井や壁のコンクリートが広範囲で崩れました。
北陸地方整備局では3月からひび割れの補修や崩落したコンクリートの撤去作業を進めたほか、「鋼製プロテクター」と呼ばれる防護壁を設置。車両の通行を最優先するためのもので、これにより復旧作業を進めながら車の通行が可能になりました。
今回の通行再開により、これまでは迂回して車で50分かかっていた輪島市中心部から門前地区までが半分の25分に短縮されるということです。
この日、中屋トンネル付近の住民もバスに乗って実際に通行しました。来週からは地元住民のみ通行可能となります。
住民:
「(これまで)長かった。ようやってくれた。ありがたい」
(Q.これまでどんなところに不便を感じていましたか?)
「年だから病院通うのに時間かかる。喜んでといえばいいか安心といえばいいのか、遠いところ回らなくていい」
北陸地方整備局によりますと年内に2車線での通行とする予定だということです。
また中屋トンネルを含む国道249号では5か所で大きな被害が発生。特に大規模な崩落被害が起きた珠洲市の大谷トンネル以外は、年内に少なくとも1車線を確保する予定となっています。