能登半島地震被災地にイルカの姿 子どもに笑顔も… 復旧なかなか進まず
子どもたちに自然の大切さを学んでもらおうと石川県七尾市能登島で16日、地元の小学生を対象にイルカウォッチングが行われました。一方で、いまだ残る地震の爪痕が観光の島復活への大きな壁となっています。
石川県七尾市能登島。集まっていたのは地元の小学校に通う児童たちです。
船に乗り込み向かった先にはのびのびと泳ぐイルカの家族が。
児童たちが行っていたのはイルカウォッチングです。
子どもたちに自然の豊かさを感じてもらおうと地元能登島の業者が毎年実施しています。船のそばまで近づいてくれるファンサービス全開のイルカたちに子どもたちも大喜び。
「かっこよかったです。イルカさーんて声掛けました」
「イルカさんが近づいてくれてとってもかわいかったです」
このほかにも様々なレジャーが楽しめることから本来、夏には多くの観光客が訪れる能登島ですが、いま、こうした課題を抱えています。
地震で損壊しいまだ工事が進んでいない橋や道路。道路状況の悪さが観光客の足を遠ざける要因の一つになっているといいます。
近くでキャンプをしていたこちらの観光客も。
観光客
「いきなり急にガタンとなったりびっくりするところもある。まだ復旧できてない部分もあるんかな」
「びっくりされたりまだまだ地震の爪痕が残っとると感じるんじゃないかと思う」
今回のこのイルカウォッチングを手掛けた業者も。
ドルフィンスマイル・栗山 杏里さん
「お客さん自身が観光に来ていいのかわからないという質問も多いし宿泊も少なくなっている。海は皆さんを待ってますので美味しいものもたくさんある場所ですのでもう一度能登の魅力を見に来てもらえたら」
元日の地震から半年。地震の爪痕が今も数多く残る能登島。
賑わいを取り戻すための復旧工事が各所で進められています。