液状化でゆがんだ町で…2か月ぶりに校舎に響いた明るい声 あすの卒業式へ準備進む
2カ月ぶりに校舎に響く明るい声には、卒業生を思う地域の思いがありました。
液状化による深刻な被害を受けた内灘町の小学校で、“あす”にむけた準備が行われました。
いまなお玄関に残る震災の爪あと…。内灘町の西荒屋小学校です。
あの日以来、子供たちの声が戻らぬ小学校に久々に人の姿が。
それにはワケが…
保護者:
「最後の一日だけでも元いた教室でみんなでお別れできるのはすごいよかった」
そう、あす(14日)は卒業式だからです。
会場設営にあたる保護者や地域住民も嬉しそうに準備を進めます。
地震による液状化。西荒屋根小学校周辺の道路は波打ち、内灘町で被害にあった住宅は1000棟を超えています。
あれから2カ月以上たったいまも、依然として、地面は隆起したままで、復旧は思うように進んでいません。
校舎内もまだ上下水道は使えません。
準備する在校生:
「どう?」「めっちゃいい」「間隔すごくない?」
午後からは、近くの小学校を間借りしてともに3学期を過ごした在校生の姿も。
校舎に入るのは去年12月の終業式以来です。6年生に、思い出いっぱいの学び舎から巣立ってもらいたいといいます。
在校生:
「やっぱありがとうの気持ちを伝 えたい」
「僕も久々に来て懐かしいなと」
「6年生たち中学校行ってもちゃんと頑張ってください」
あす、西荒屋小学校6年生・8人がこの学び舎を巣立ちます。