警察への信頼、巨大な組織を大きく揺るがす不祥事 OBが抱える複雑な思い…
県警の幹部がトップを名指しして組織の隠ぺいを訴えるという異例の事件。県警には7日までにおよそ250件の苦情や厳しい意見などが寄せられています。警察への信頼、巨大な組織を大きく揺るがす今回の事件に県警のOB、元幹部は複雑の思いを抱えているようです。
本田容疑者と同じく県警で部長を務めたOBは今回の事件について、こう述べました。
「本部長に直接、意見ができる立場にあるのが生活安全部長。本部長を説得できなかった、自分の思いが叶わなかったからといって匿名で外部に訴えるのは卑怯なやり方だと思う。もし自分だったら退職したあとに実名で警察庁に訴えるだろう。個人的には本部長は何も悪くないと思う」
自分の都合で個人情報を外部に漏らした本田容疑者を厳しく批判しました。
一方、本田容疑者を知る県警の別の元幹部は本田容疑者について「大人しい物静かな男だった。彼のことを悪く言う人はいないと思う」と話します。
県警で逮捕者が相次いでいることについては、「組織にも問題があるのかもしれない。警察だけに限った話ではないが言うべきことを言えないそんな空気があるのかもしれない」と話しました。