北薩トンネル 湧き水で路面浮き上がり壁の剥落や土砂流入も 30日現地調査へ
出水市の北薩トンネルで、水が湧き出て路面が浮き上がり土砂の流入も確認されました。周辺は通行止めとなっています。県は復旧まで年単位でかかる可能性を示唆していて、30日、国土交通省の研究機関などが現地調査を行います。
剥がれ落ちたコンクリート壁の割れ目から滝のように流れ込む水。出水市とさつま町にまたがる「北薩トンネル」で撮影された映像です。県によりますと今月25日に出水側の入り口から1.8キロほどのところで水が湧き出て路面が50メートルに渡って最大で高さ40センチほど浮き上がっているのを確認。その後、壁の一部も崩れ水や土砂が流れ込み始めたということです。このためトンネルを含む北薩横断道路は高尾野ICとさつま泊野ICの間で全面通行止めとなっています。
現場は元々湧き水が多い場所で、この水には自然由来のヒ素が含まれていますが、近くの川で検査した結果、農業用水の環境基準値は超えていないということです。
(県土木部道路維持課 塩屋勝久課長)
「被害状況が日に日に拡大している状況もある。対策にかかる工事も含めると複数年と言うか1年ではちょっと難しいかなと」
30日、国土交通省の研究所から専門家などが現地入りし調査を行うということです。