米盛病院を県内4か所目の救命救急センターに指定へ 塩田知事「救命救急の底上げに」
塩田知事は19日、重篤な患者を24時間受け入れる救命救急センターに鹿児島市の米盛病院を指定すると発表しました。県内では4か所目の指定で知事は「救命救急の底上げ医療の向上に貢献する」としています。
(塩田知事)
「米盛病院を救命救急センターに指定することとしました」
複数の診療科に渡る重篤な患者を24時間受け入れる救命救急センター。県内では鹿児島市の鹿児島市立病院、鹿児島大学病院、奄美市の県立大島病院の3か所が指定されています。申請のあった米盛病院を新たに指定することについて県は「国の指定要件を満たす」と判断しましたが、諮問した県の医療審議会では米盛病院の救命救急体制や鹿児島市に医療が集中することに対する懸念の声が上がり、意見が集約されず。今月11日、塩田知事に慎重な判断を求める答申を出しました。これに対し知事は。
(塩田知事)
「指定要件を満たしていないのではないかという趣旨の意見については国が定める要件以上のレベルを求めるものであり、県としては米盛病院が国の定める要件を満たしていると改めて確認した。指定をすることが今後の救命救急の底上げ、医療の向上に貢献すると最終的に判断した」
知事は、米盛病院に搬送された患者の4割が鹿児島市外からの受け入れで、「県全体の救急医療に貢献している」と説明。大隅や霧島など他の地域についても「要件を満たすところがあれば順次指定したい」と述べました。米盛病院は今後事務手続きを経て正式に救命救急センターに指定されます。