特攻隊員飛び立った 南九州市知覧町 平和への思いスピーチコンテスト 「平和望んでも行動しないと意味がない」
「平和を望んでいても実際に行動しなければ意味がない」平和を願う、若い世代からのメッセージです。多くの特攻隊員が飛び立った南九州市知覧町で平和への思いを語るスピーチコンテストが開かれました。
太平洋戦争末期、陸軍の特攻基地が置かれた南九州市知覧町では平和と命の尊さを語り継ごうと毎年スピーチコンテストを開いています。2024年は全国から1759点の応募があり審査を通過した9人が平和へのメッセージを発表しました。
(中学生の部最優秀賞群馬県寺尾中学校3年鳥潟百々花さん)
「どれだけ平和を望んでいても、実際に行動しなければ、意味がない。そもそも悲惨な過去を知らなければ、平和とは何なのかわからない。あなたにとっての日常がいかに尊いのか。そして、どれほど彼らがその日常を望んだのかを知って初めて、平和を理解できるのだと思う」
(高校生の部最優秀賞長崎県鎮西学院高校3年福江栞さん)
「過去に起こった事実は、事実として目を逸らさずに向き合う。何が起きて、何がもたらされたのかを学ぶ。世界平和の実現のためには、学ぶことから始めなければなりません」
会場に訪れた中学生にとっても平和について考えるきっかけになったようです。
(来場者中学2年生)
「あまり戦争に関心がなかったがスピーチを聞いて自分にもできることがあると思った」
多くの若者が戦地に飛び立った知覧で平和への思いが語り継がれています。