拉致被害者家族の市川健一さんが姶良市で講演 新総裁には「日朝首脳会談の実現を」
北朝鮮による拉致被害者、市川修一さんの兄・健一さん夫婦が姶良市で講演会を開きました。27日投開票される自民党の総裁選について市川さんは「被害者全員が帰ってくるまで力になってくれる人が総裁になってほしい。日朝首脳会談を実現してもらいたい」と語りました。
(市川修一さんの兄・健一さん)
「被害者全員が祖国の土を踏むまで拉致問題に関心を持ち続けてください。私たちが一番心配するのは風化すること」
姶良市で講演を行ったのは北朝鮮に拉致された市川修一さんの兄・健一さんと妻の龍子さんです。修一さんと増元るみ子さんが拉致されてから2024年で46年。参加者を前に「国民の強い支持がなければ外交は動かせない。拉致問題を忘れないでほしい」と訴えました。
(参加者)
「1日でも早く願いをかなえてあげたい。ただそれを願うばかり。みんなが力を合わせて帰ってきてもらえるように努力すること。政府や国をあげて、それしか思いあたらない」
9人が立候補し27日投開票が行われる自民党の総裁選。新しい総裁に市川さんが期待することは。
(市川修一さんの兄・健一さん)
「被害者全員が帰ってくるまで力になってほしい。そういう人がなってほしいと思う。日本の行政の長としてしっかりと拉致問題に向き合ってもらいたい。そして日朝首脳会談を1日も早く実現してほしい」
拉致問題の解決に向けて新しい総裁がどのように北朝鮮と向き合っていくのか、注目されます。