「2月3日」というイメージの節分ですが、今年は1日早い「2日」なんです。恵方巻にも物価高騰の波が押し寄せるなか、新たな戦略も。県内の商業施設を取材しました。

　31日。鹿児島市のイオンモール鹿児島では、節分を前に、恵方巻が少しづつ並べられていました。

（横山あさみアナウンサー）
「節分は今年は2月2日。2日前の31日は、少ししか恵方巻が並んでいないが、2日当日には、海鮮コーナーの一番向こうまで恵方巻が並ぶということです」

　県内のイオン系列17店舗では、2日までに約40種類、計6万本の恵方巻が販売されます。

　今年は、日曜日が節分。家族だんらんのひとときに恵方巻を楽しむという人も多いと思います。そんな恵方巻にも価格高騰の波が押し寄せています。

　帝国データバンクの調査によると今年の恵方巻の平均価格は1094円。去年の958円から14.2％もの大幅な値上げとなりました。背景にあるのは、材料の高騰です。コメや海苔、具材も軒並み値上がりし、値上げが避けられない状況になっているんです。

（客）
「今回はやめとこうと思っていた。高すぎるだろうからと思って」

　イオン九州の恵方巻。今年の戦略は“2極化”です。

（イオン九州鹿児事業部商品部水産担当・黒葛頌悟さん）
「「プチ贅沢を楽しむ太巻き」・「お手頃価格の太巻き」、数多く取り揃えている。その中で来店した客にどれにしようかなという選ぶ楽しさを感じてほしい」

　贅沢したいという人には…九州産の鮮魚をたっぷり使用した「豪華海鮮恵方巻」や…煮穴子を贅沢に使用した恵方巻のハーフサイズがセットになったものなどがオススメ。

　一方で、お手頃価格で楽しめるように、通常、約18センチの恵方巻を半分の約9センチで販売。一本丸ごと食べきれないという方にもオススメです。さらに、ハーフサイズなだけでなく直径も細く、様々な味を楽しめるセットも。小さな子供がいる家庭などで人気が出そうです。

（客）
「ありがたい。大きいのだと食べきれない、小さいサイズの方が」

（客）
「子どもがいるので短いやつ買おうかな」

（山下香織アナウンサー）
「恵方巻商戦にスイーツ業界からも参戦です。こちらの洋菓子店では「恵方ロール」が登場。かわいい赤鬼も載っています」

　美味しそうなケーキが並ぶ鹿児島市草牟田町の洋菓子店。普段はロールケーキを置いていませんが、6年ほど前から節分の時期限定で恵方ロールを販売しています。

　今年は、キャラメル生クリームとイチゴをごろごろ巻き込み子供から大人まで食べやすい味に仕上げ、マジパンで作った鬼を飾りました。

（山下アナウンサー）
「クリームが滑らかでキャラメルの風味が上品。イチゴの爽やかな甘みが春の始まりを感じさせる。縁起がいい…というか間違いなく幸せな気分になる」

（パティスリーフレンチブルー・彌勒英樹代表取締役」
「節分に何か一つケーキを作れないかなと思って（作った）家族でワイワイ食べてもらいたい」

　恵方ロールは数量限定なので予約がお勧めです。

　ところで、今年の節分。2月3日…ではなく、1日早い2月2日になっています。
ないごて！？日付がずれているのでしょうか？

　そもそも節分は「立春の前の日」とされています。国立天文台によると、地球が太陽の周りを公転する周期が1年365日より僅かに長いことから、立春の日がずれることがあるそうです。今年と同じく2021年も立春が2月3日にずれ、節分が前日の2日になりました。また、1984年には後ろに1日ずれ2月4日になったそうです。この間の1985年から2020年までは、36年連続で2月3日が節分だったので、節分＝2月3日のイメージが定着したのかもしれません。

　今年の恵方は西南西。2月2日は恵方巻きを食べて今年の福を呼び込みましょう！