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「ふく福」や「めっけもん」も GW終え…外食産業で広がる臨時休業

2024年5月7日 18:53
「ふく福」や「めっけもん」も GW終え…外食産業で広がる臨時休業

 5月、臨時でお休みする人気の飲食店です。ふく福 と めっけもんが15日と16日。十八番 と 寿庵が13日、14日です。大型連休に書き入れ時だった飲食業界では臨時で休業する動きが広がっています。背景に何があるのでしょうか。

 鹿児島市のふく福 荒田本店を7日、訪ねました。

(内田直之キャスター)
「ありました。臨時休業のお知らせ。ふく福は15日と16日。お休みなんですね。ちょっとお話を聞いてみましょう」

 どんな狙いがあるのでしょうか?

(寿福産業 営業部 新屋彰一郎次長)
「働き方改革の一環。大型連休の間、従業員がみんな頑張ったので店休日で一斉に休みを設けています」

 大型連休は普段の2倍以上の客が訪れ売り上げもそれに比例したという、ふく福。運営する寿福産業ではその他の店でも5月、臨時休業します。ふく福とめっけもんが今月15日と16日。寿庵とこだわりラーメン十八番が13日と14日。商業施設に入るテナント店を除くすべての店が休業します。

 臨時休業は2021年から行っていて2024年は初めて、お盆の後、9月にも休業日を設けます。

(寿福産業 営業部 新屋彰一郎次長)
「会長、社長の判断。確かにお店を閉めることでその分の売り上げはなくなる。無くなった分を連休中にしっかり頑張って稼ぎきることで休みを設けても大丈夫なような会社づくりをしている」

 こうした動きは全国で広がっていて回転ずし大手のスシローは14日、15日に。ファミリーレストランのロイヤルホストは8日、原則休業します。

 背景にあるのは飲食業界の人手不足だと言います。鹿児島労働局に聞きました。

(鹿児島労働局 菅原 祐昭 職業安定部長)
「物価の上昇、資材の高騰という状況があるのでなかなかそういった原因で経営が圧迫している状況からただちに求人に繋がることにはなっていない」

 給与を上げて求人を増やす事が簡単ではない中、職場環境の改善に力を注ぐ企業も少なくないようです。

(鹿児島労働局 菅原 祐昭 職業安定部長)
「人材確保の観点から休日の在り方を見直すなどといった工夫をしている声も一部では聞いている状況」

 寿福産業では、コロナ下に始めた閉店時間を1時間早めた夜9時のオーダーストップを続けています。これも働き方改革の一環です。

 大型連休の書き入れ時を乗り切った社員は…

(内田直之キャスター)
「その後に臨時休業が控えているのは大きかったですか?」

(寿福産業 福吉将太さん)
「そうですね。それがあるから頑張れたと思う」

(内田直之キャスター)
「15日と16日のお休みは家族とどう過ごそうと思ってますか?」

(寿福産業 福吉将太さん)
「お互いの実家に帰ろうかな。お互いのお母さんに母の日プレゼントを準備している。家族で過ごそうと考えている」

 寿福産業では働き方改革をアピールして新たな採用にも繋げたいとしています。

(内田直之キャスター)
臨時休業が社員のモチベーションだけでなく職場の雰囲気を良くすることにも繋がっていると感じました。ちなみに、休業日は店の修繕などに活用しているそうです。こうした動きはこれから県内で広がりそうですね。

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