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「丸池湧水」水を全部抜いたら何が?美しさの裏に30年以上続く住民の努力 GWをきれいな水で

2024年4月30日 18:54
「丸池湧水」水を全部抜いたら何が?美しさの裏に30年以上続く住民の努力 GWをきれいな水で

 3日からの大型連休の後半は、天気はよさそうです。名水百選の1つ、湧水町の「丸池湧水」は1年で最も美しい時期を迎えます。

 観光客をきれいな水で迎えようと清掃が行われました。池の水ぜんぶ抜いたら…?

 作業が始まったのは夜も明けきらぬ午前5時半ごろ。丸池湧水の水門が開けられ水を抜き始めました。池の水ぜんぶ抜いたら…何が姿を現わすのでしょうか?

 名水百選の1つ、湧水町の丸池湧水。1日約6万トンの水が湧き出していて、遠くから汲みに訪れる人もいます。透明度は圧巻。地元では生活用水としても使われています。

(住民)
「私にとってはここは慣れ親しんだ水。それこそ誇れる水。大切にしていきたいと思います」

 毎年、この時期に行われる清掃、2024年は住民や役場の職員など85人が参加しました。

 湧水町のシンボル、丸池湧水の水をぜんぶ抜くと…見えてきたのが…大量の水草、藻です。重機を入れて、水草や泥をかき集めます。エブリィの記者も清掃に参加しました。

(記者)
「草がすごいですね。この水草。かなりこれは重労働ですね」

 水草を取り除いていくと…

(記者)
「あ!見てください。ザリガニ。ザリガニがいました」

 姿を現わしたのはザリガニです。受け取ろうとすると…

(男性)「いてててて!またやられたよ!カニやエビと同じような感じで汁物にしたらいい。きれいな水で育ったから泥抜きしなくてもおいしい」

 地元では味わう人も多いようです。記者も初めてつかんだザリガニ。あっという間にこれだけの量が取れました。

 すると…今度は、サワガニが姿を現わしました。普段はなかなか見られない水辺の生き物たち。栗野小学校の子供たちも集まってふれあいました。初めて触った子供も多く大興奮です。

(児童)
「なんか…固い。なんかチクチクしてる」

(児童)
「最初はこわかったけど触ってみたら痛くなかった。きょうは最高の1日。最高!!」

 30年以上続く清掃の成果か、2024年は例年より水草が少なくきれいな苔が増えていたということです。

(参加者)
「1年で一番きれいな丸池を見られる時なので1人でも多くの人に見てもらいたいです。この苦労が報われるように」

 午後3時にはきれいな湧き水がまた、溜められました。

 大型連休の後半、丸池湧水の美しさを堪能できる場所を教えてもらいました。

(記者)
「地元の写真家によると晴れた日にこちらの展望台から写真を撮るのがおすすめだということです」

 丸池のそばの展望台から日に照らされた池を見下ろした写真を撮ることができます。四季折々の表情を見せる湧水町の丸池湧水。地元の人が力を合わせ美しい湧き水が保たれています。

 観光客を迎える準備が整いました。

    鹿児島読売テレビのニュース