スマートフォンを販売するときにどのようなサービスがついていると消費者に選んでもらえるか。高校生たちが考えました。市場経済の仕組みや独占禁止法について学んでもらおうと鹿児島市の高校で出前授業が行われました。

　この授業は公正取引委員会が全国の中学校や高校で行っているもので、6日は鹿児島南高校の3年生約70人が参加しました。

　携帯電話を販売する売り手3社と購入する買い手に分かれ、スマートフォンが買い手に選ばれるサービスについて考え提案しました。

（生徒）
「メーカー保証1年のところ1年間延長して年間保証がついてきます」

　企業が自由な競争をすることで消費者の利益が確保されることなどを学びました。

（生徒）
「これから独占禁止法第47条の権限により立ち入り検査を行います」

　生徒たちが公正取引委員会の職員に扮して独占禁止法違反の疑いがある会社に立ち入り検査をする劇も行われました。

（生徒）
「意外と自分たちの身近な存在にあるものだと改めて認識できた」

（公正取引委員会事務総局九州事務所・中原宏史郎総務係長）
「市場では競争が行われていること、事業者同士で競争していることが消費者にとってメリットがあることだと若いうちから知ってもらいたい」

　生徒たちは市場経済の仕組みや公正取引委員会の役割について理解を深めていました。