県が進めるスポーツコンベンションセンターの整備で、当初より68億円増え313億円に上る事業費の関連議案が19日の県議会予算特別委員会で可決されました。ドルフィンポート跡地への整備に反対を訴え県知事選挙に立候補の意向を示している自民党の米丸麻希子県議は採決で反対にまわりました。

　19日開かれた県議会の予算特別委員会。県が進めるドルフィンポート跡地へのスポーツ・コンベンションセンターの事業費の関連議案について、採決が行われました。事業費は基本構想の時より68億円増え、313億円になっていて、今議会で増額の理由や財源の確保、313億円より上がるのではなど議論がかわされました。

　委員会では、「金利の上昇など見通しがあまかったのでは」と言った指摘が出されたものの、「財源の確保や歳入確保に努めながら県民に丁寧に説明しながら進めてほしい」などとして、自民党・県民連合・公明党の各会派が賛成。無所属の議員が「県民の大きな負担になる。立ち止まって考え直したほうがいい」として反対しました。

　採決の結果、賛成多数で可決となりましたが自民党に所属し、夏の県知事選挙に立候補の意向を示している米丸県議は反対に回りました。

（知事選に立候補の意向　米丸 麻希子氏（48））
「ドルフィンポートという場所がダメで313億円までに膨れ上がった予算、これに関してこの規模、建設内容。あの内容で予算を通すことが県民の声を通すことになるのかということを私は今回の予算決議に関してイエスと言えなかった」

　スポーツ・コンベンションセンターの事業費関連の議案は、3月22日の本会議で採決され、県議会としての最終的な結論が出されます。