宮城・大衡村での半導体工場建設の白紙化について、村井知事は台湾のPSMC幹部から10月7日に謝罪と撤退理由の説明があったことを明らかにした。

7日、宮城県庁を訪れたPSMCの幹部は「工場建設、技術移転、人材訓練、 運営協力までの支援を考えていた」「しかし日本政府からの補助金を受けるには10年以上の継続生産を求められた」ことなどが撤退につながったと、説明したという。

また「県民に期待をもたせて申し訳ない」と謝罪していたという。

村井知事（9日）
「納得できたかといわれれば、県民の皆様非常に大きな期待を持ったわけだから、納得できたとは言えません。しかし時計の針を戻すことは難しいので、これをもって、一区切りと考える」

宮城県では、工場進出に備え今年度3億2千万円の予算を計上していたが、引き続き半導体産業の振興や企業誘致に活用していくという。