<市民防災の日>仙台市で『直下型地震』想定した訓練 「能登半島地震」ふまえ倒壊建物からの救出や障害者施設でも訓練
仙台市では「市民防災の日」として、直下型地震を想定した訓練を行った。
仙台市にある宮城県消防学校で行われた訓練は、「長町利府断層」を震源とする直下型地震が発生し、最大震度6強を観測した想定で行われた。
倒壊した建物で、倒れた柱を切り落としたり、コンクリートブロックを砕くなどして、取り残された人を救出する。
12日の訓練には、自衛隊や消防など25団体160人が参加した。
仙台市危機対策課・飯島裕貴課長
「能登半島地震や今後起こりうる大地震に対しての対策が、訓練を通して実行できたのではと考えています」
館内アナウンス「ただいま強い揺れを感じています」
仙台市にある宮城野障害者福祉センターの訓練には、職員や利用者など合わせて30人が参加した。
有事の際には、利用者1人に対し職員1人以上が付き添うことになっていて、ヘルメットを被り机の下にもぐるなど一緒に実践。
利用者役に扮した車いすの職員を垂直避難させる訓練では、「声を掛けて安心させる」ことなどを確認していた。
こちらの施設は、指定避難所での生活が困難な障害者などを受け入れる『福祉避難所』にも指定されていて、開設までの流れも確認していた。
安斎アナウンサーリポート
「市からの要請を受けて福祉避難所を開設。簡易ベットやパーティションなどが設置されています」
宮城野障害者福祉センター・早坂 健一所長
「避難時は、自分1人では避難することが難しい方もいる。職員が日頃から災害に備えることを心がけている」
仙台市によると、この施設を含め12日の訓練には市内全体で4万4千人あまりが参加したという(12日午後5時時点)。