〝あすは我が身〟朝市商店街も反応 「今庄青果」が自己破産申請 1946年創業 大型スーパーとの競合や新型コロナによる取引先の減少が影響か
仙台朝市などに店舗を構えていた「今庄青果」が自己破産申請をしたことが、明らかになった。
大型スーパーとの競合や新型コロナによる取引先の減少が影響したと、みられる。
安斎アナウンサーリポート「仙台朝市の顔とも言えたこちらの青果店。先週の土曜日からシャッターは閉まったままです」
信用調査会社・帝国データバンクによると、自己破産を申請したのは仙台市青葉区の「今庄青果」。
仙台朝市がにぎわう年末年始の出来事に、買い物客は。
買い物客
「ビックリしましたよ、(朝市の)顔といえば顔ですから。無くなるところもあれば、活況なところもあるのかな、こういうご時世」
「昨日来たら閉まっていてビックリしてどうしたんだろうなと思って。ここ閉めたらすごく寂しいよね」
1946年に創業した「今庄青果」は仙台朝市に店舗を構えたほか、卸売りも手掛け、1997年にはおよそ5億円の売り上げを計上していた。
しかし、大型スーパーとの競合や、新型コロナの影響による取引先飲食店の減少。そして輸送費の高騰などを受けて、今年3月の売り上げは1億6000万円にとどまり、12月15日付で従業員13人を解雇して事業を停止した。
仙台朝市商店街振興組合・佐藤 誠理事長「うちらもビックリでした。朝市を引っ張ってくれていたお店だったので。今、実際どこのお店も苦しいから、明日は我が身」
すでに仙台地裁から破産手続きの開始決定が出ていて、負債総額は2億3100万円と見られる。