買い物は未来への投票行動 持続可能な食料のために消費者ができること
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環境にやさしいモノづくりを考えるトークセッションが、9日仙台市地下鉄国際センター駅・青葉の風テラスで開かれた。
これは東北農政局が掲げる「みどりの食料システム戦略」を広く知ってもらい、環境にやさしい消費行動を促そうと同局が開いたもの。
トークセッションでは、自然栽培米を使ったクラフトサケ造りに取り組む「稲とアガベ」(秋田・男鹿市)の荒木珠里亜さんが、最初に環境負荷低減を考えたわけではなく美味しい酒をつくりたいと思ったら自然栽培米に行きついたと説明。また「東北牧場」(青森・東北町)の柏崎牧場長は、農薬や化学肥料を使わない野菜栽培を40年続けてきたことを報告し、系列のホテルコンチネンタル府中(東京)の大住総支配人は、その野菜を使ったメニューをレストランで提供することで、青森の自然が作る美味しさを多くの人に発信する拠点になっていると紹介した。さらにセリ栽培を行う「三浦農園」(宮城・名取市)の三浦隆弘さんは、セリ鍋が今や仙台の新たな食文化になった例をあげ、新鮮さが命のセリを東北のもっと多くの場所それぞれで地産地消できるように、栽培地を広げることで地域の活性化にも繋げられる可能性を紹介した。情報に簡単にアクセスできる時代だからこそ、生産の裏側を見て感じて消費行動につなげてほしい。それが未来への投票行動になる。パネリストたちの熱いトークに参加者は頷きながら聞き入っていた。
フェスタではトークセッションのほか、環境負荷を減らした生産に取り組む事業者のマルシェなども開かれ、多くの人で賑わった。