【そもそも.】「冷やし中華」って?実は中華料理店の救世主だった!?
最近耳にする新しい言葉、聞いたことはあるけれどなかなか深くは知らないこと〝そもそも〟からお伝えしていく「そもそも.」のコーナー。
今回は、仙台が発祥「とも」言われている夏の風物詩について。
Q冷やし中華っていうメニューどうして生まれた?
街の人
「キュウリが入っているので、夏の体温を下げるため…?」
「夏、食べやすいもの?」
「酸っぱい感じが食べやすい。冷たいし」
バリ島から来た人
「暑いから、ラーメンを 冷たく食べたいと思って作った」
Qバリ島に冷やし中華はある?
「ない!日本食レストランにはあるけど、あっちは熱いラーメン」
街の人
「酢を使って食欲増進みたいな…」
「冷やし中華は年中食べたい」
Q真冬でも食べたくなる?
「食べたくなるそのぐらい好き。冷やし中華が好き!」
このように皆さん思い入れが強い冷やし中華。
今回、お話を伺ったのは仙台市内にある中華料理店「龍亭」のご主人四倉 暢浩さん。
冷やし中華の発祥には諸説あるが、こちらのお店では暢浩さんのおじいさま創業者の時代、遡ること87年前1937年から冷やし中華を提供している。
当時は「涼拌麺(リャンバンメン)」というメニュー名だった。
「リャン」は冷たい「バン」は和えるつまり、冷たい和え麺という意味。
当時、厳しい夏を過ごそうにも今のようにクーラー冷房が無かった時代。
どちらかというと油を使ったコッテリ気味な熱々の料理が多かったため中華料理店は、夏場に大きく売り上げを落とすのが常だったそう。
そこで、暑い中でも冷たくてさっぱりしていて食べてもらいやすいものをと、「冷やし中華」を考えたそう。
何でも「龍亭」の創業者、元々は和菓子職人、趣味がバイオリンという非常に多才な方で、だからこそこの挑戦が出来たのかなとも感じる。
そんな冷やし中華、ここ2年ぐらいが特に、売れているそう。
こちらのお店では一年を通して冷やし中華を提供しているが、需要が高まるのはゴールデンウィークから夏の終わりにかけて。
その中で例年、梅雨の時期は少し、落ち着くそうだが、ここ2年は梅雨の時期もペースが落ちないんだとか。
なんで?と思い調べると…
6月としては仙台の平均気温、去年が観測史上1位(21.6℃)
そして、今年も2位(21.5℃)!
やっぱり暑いと食べたくなるということが分かる。
1日、100杯以上出る日も少なくないそうだが、そんな中、少しでも早く提供しようと工夫もしている。
正解は、麺と具材を別盛りにしている点。
冷やし中華は麺を茹でて冷たい水で冷やしてそこから盛り付ける、他の料理と比べて工程が多い。
これを少しでも少なくするため、具材は盛り付けずに事前に切ったものを別皿に用意しておく。
これによってよりスピーディーにお客さんに出せるそう。
さらに、食べる側としても好きな順番で具材を選んで食べられる、自由度が高くなる。
ピンチをチャンスに変えた!中華料理界の救世主!