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【スケボーで世界へ】親子で目指す〝フルメイク〟小3スケーターの挑戦

2023年12月16日 13:00
【スケボーで世界へ】親子で目指す〝フルメイク〟小3スケーターの挑戦
ミヤギテレビ

東京オリンピック以降、注目が高まるスケートボード。公共スケートパークも全国各地で増えるなか、東北でも五輪前と比べて倍に。今回は宮城県石巻市で腕を磨く、1人のキッズスケーターに注目!

<白壁里沙子キャスター>
「ゴーっという滑走音が聞こえます。いました!今注目の宮城のキッズスケーターです!」

さっそうとスケボーを操っていたのは、村瀬晴(むらせ・はる)くん、小学3年生。
東京オリンピックで金メダルを獲得した堀米雄斗選手や西矢椛選手も出場した「フレイクカップ」(小学生対象/国内最大級スケボーコンテスト)で、晴くんは小学3年生以下の部門で準優勝を果たした(大分大会)。

「3位かなと思っていたけど2位になれてうれしかった」という晴くん。上級生を含めて成績を残した選手だけが出場できるチャンピオンシップに向けて練習を重ねている。

【週6日スケボー生活 宿題してからパークへ】

「ただいま」と大きな声で学校から戻った晴くん。

<母親>「おかえり~。手洗ってうがいもしてください」

帰宅すると向かったのは机。まずは宿題をに取り掛かる。

<村瀬晴くん>
「父ちゃんが帰ってくるまで時間があるから、その間に宿題をやるっていう感じです。算数が一番好きで得意ですけど国語がちょっと苦手っていう感じかな」

父親の智也さんが仕事から帰ってくると、宿題のチェック。OKが出れば、いよいよスケボーパークに出発する。

【幼稚園で始めたスケボー〝最初から怖くなかった〟】

晴くんがスケートボードを始めたのは幼稚園の年少の時。友達が出ていた大会を見たのがきっかけだった。「怖くはなかったけど、乗ってすぐ落ちておしりぶって痛かった」という晴くん。「次は決めよう」という気持ちで練習に取り組んだという。

幼稚園以来、スケボーにのめりこんだ晴くん。自宅のある東松島市から練習場のある石巻まで、お父さんの運転で30分。この移動時間も親子にとっては練習内容や目標を確認する大切な時間。そして、父親の智也さんは毎日のように通う大変さよりも、練習環境がある幸せが上回ると話す。

<父・智也さん>
「(最初は練習場が)仙台市内とかしかなかったので。今通っているパークができたので、それからほぼ毎日のように。ありがたいですね」

【東京五輪きっかけ 東北もスケボー人気↑】

2020年にオープンした石巻市の飯野川スケートパーク。子どもを中心に月に約100人が訪れるという。

<飯野川スケートパーク 武山参奨オーナー>
「東京オリンピックで日本人の選手が大活躍してくれて、かっこいい姿やクールな感じに子どもたちが憧れて。そこから人口が増えました。〝初めてなんですけどいいですか?〟と来店いただく」

元々は1940年代のアメリカ西海岸で、若者の移動手段として生まれたといわれているスケートボード。オリンピックの正式種目になったことを機に、日本では全国各地でスケボーパークが増えている。

いま、晴くんが見据えるのは1月に開催されるチャンピオンシップ。「ランプ」と呼ばれるこの小さなハーフパイプを舞台に、選手がそれぞれの技を繰り出して合計点を競う。競技時間は45秒。1つもミスなく技を繰り出す「フルメイク」が上位進出のカギとなる。

【父親と二人三脚 YouTubeから学ぶ】

スケボー経験がない父親と二人三脚で週6日、この場所で練習に励む。

<村瀬晴くん>
「YouTubeの動画を見たりして勉強してます。自分で見て自分でできそうなやつを動画通りに練習するという感じです」

うまい選手の動画を見て、新しい技を体に染み込ませたり。時には、父親に撮影してもらった自分の動画と向き合ったり。

<父・智也さん>
「ギャンっていってるよ。はいもう1回」
「せっかくこんなに長く練習をずっと続けているので。大会ではノーミスでフルメイクしてもらえたら本人も喜ぶのかな」

【宮城から世界へ 小学3年生スケーターが描く未来】

選ばれしスケーターだけが出場できるチャンピオンシップまで、あと1か月。小学3年生の晴くんの目標。そして描く将来は…

<村瀬晴くん>
「オリンピック選手とプロ選手になりたいと思っています。プロスケーターになって外国の街をスケボーで滑っていきたい」

宮城から世界へ。親子で歩む小学生スケーターの夢は広がっていく。

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