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【“二連覇”目指す】東北大学ダンスサークルWHO “日本一”を決める全国大会「去年の自分たちを超える!」 宮城

2024年3月1日 19:56
【“二連覇”目指す】東北大学ダンスサークルWHO “日本一”を決める全国大会「去年の自分たちを超える!」 宮城

大学ダンスサークル日本一を決める全国大会で、去年初優勝した東北大学のダンスサークルWHO。去年の自分たちを超え、“二連覇”を目指す学生の姿を追った。

1月中旬、東北大学青葉山キャンパスにある体育館。真剣な眼差しで練習に励むのは、東北大学ストリートダンスサークルWHOの学生。

■女子部員
「2年生です。」
「工学部です。農学部です。医学部です。理学部です。」

■女子部員
「文学部と工学部です。」
「高校からやってます。自分は、大学からです。」

■男子部員
「大学からです。」
「ダンスできたらモテるかなと思って始めました。」

学部1年生から大学院2年生まで総勢約224人の部員が「ヒップホップ」や「ジャズ」など6つのジャンルから好きなジャンルを選んで練習をしている。

<去年、地方勢として初の優勝を果たす!>

東北大学WHOは、去年コロナ禍で3年ぶりの開催となった大学ダンスサークルの全国大会「Japan Dancers’ Championship 2024」(=「JDC」)で、42サークルの中から初の頂点に輝いた。

■東北大学ストリートダンスサークルWHO代表 石川璃空さん
「ほんとに信じられなくて、結構みんな他の人も言ってたんですけれど、なんといっても驚きが一番大きかったですね。」

学生数が多く練習環境も整っている関東の大学が優勢とされる中、地方勢として初の快挙だった。

<去年の自分たちを超え…目指すのは“東北大らしさ”>

全体の指揮を執るのは、文学部3年の松野礼依さん。去年、東北大を優勝に導いた立役者だ。大会に参加できるのは、オーディションで選ばれた65人。松野さんは、パートごとのリーダーと共に65人をまとめ、5分間の作品を作り上げていく。

■総指揮 松野礼依さん
「それぞれのディレクターがやりたいことを決めた時間内でやるっていうことがまずあって、その全体のバランス感を見ながらディレクターに指示を出さなきゃいけなくて、そのバランス感っていうのがすごく難しかったりする。」

前回優勝校として、決勝へのシード権を獲得した松野さんたちが目指すのは“去年の自分たちを超えること”。楽曲に合わせて全員を魅力的に魅せる振付・構成。舞台で映える衣装。1年かけて準備をしてきた。

■総指揮 松野礼依さん
「構成のサプライズ感だったりとか、 “面白さ”というか。かっこいいというよりも東北大ならではの“泥臭さ”を出していけるような演目にしたいと思っています。」

<本番まで1週間…チャレンジャーの気持ちで練習>

大会まで1週間。振付や構成が完成し、体育館では本番に向け最終調整が行われていた。

■ジャンルごとの練習
「下横、下上、下横、下上って感じで音をとってほしい。デデ、デデ、デデ、ハッハッのイメージでとってほしい。」

リーダーの指示のもと、細かい音の取り方を確認していく。パートごとに振りを見せ合う練習では、2度目の「優勝」を目指し、厳しい言葉を投げかけることも。

■練習
「横2人がちょっと遅れたりとか、説得力が落ちる。腕上げ切ってないとか、後半に連れてもっとバンってなってほしいからそこ2人頑張ってほしいかな。」

立ち位置、手の角度、表情…一人一人が本気でダンスと向き合い、作品を高め合う。

■総指揮 松野礼依さん
「去年優勝はしたんですけれど、優勝したっていうおごる気持ちで行くとたぶん失敗するなと思っていて、チャレンジャーの気持ちで練習でやったことを出し切ろうと。東北大が大事にしてるものとかみんなが好きみたいなものを全面に詰め込んだものになっているので、そこのダンスの好きとかこだわりみたいな部分は負けないと思っています。」

<迎えた本番…OBも駆けつけ“二度目の頂点”へ!>

そして、東京での本番当日。全国から49のサークルが出場。予選を勝ち抜き、決勝に進んだ14のサークルが日本一を競う。前回優勝校の東北大学の出番は、一番最後。直前まで何度も動画を見返し、練習を重ねる。

本番には、去年出場していたOBも駆け付けた。

■去年出場したOB
「去年頑張ったJDCに今年も後輩が出るって聞いて、応援しにきました。頑張ってほしいです!」

期待を背負い、挑む舞台。

■円陣
「4か月間頑張って、これ本当に最後なので、全力でやってください!頑張るぞ!」
「おーーーー!」

 

これまでの練習のすべてを、5分間に捧げる。

■部員
「乗り越える壁は、去年自分たちで作ったので、全力を出し切りたいと思います。」

そして迎えた本番。テーマは「押し寄せる波」、「躍動感と情熱」。青を基調とした衣装は、「秘めた闘志」を表現した。そして、ラストのユニゾン。歓声が止まない圧巻のパフォーマンスを、やり遂げた。

迎えた結果発表。上位3組が順に発表される。

■MC
「3位は同志社大学Soul2Soul!」

目指すのは優勝…

■MC
「今大会の第2位の発表に参ります。第2位は東北大学WHO!」

 

結果は「準優勝」。惜しくも2連覇には届かなかった。

<練習の全てを捧げた5分間。結果は…>

■総指揮 松野礼依さん
「私たちは優勝を目指して去年を超えようと頑張ってきたので、準優勝という結果を貰えたのは嬉しいものの、厳しい言葉をずっと投げかけながら練習していてそのたびに鼓舞していたのが“優勝”という言葉だったりしていたので、申し訳ないという気持ちでいっぱいなんですが、でも準優勝という賞をとれたのはみんなでいいものを 作ってきたという結果だと思っているのでみんなで喜びたいと思いました。」

■部員
「悔しいです。でもまた来年リベンジします」

優勝は、青山学院大学ADL。頂点へは“あと一歩届かなかったが、去年よりも進化した姿を観客の目に焼き付けた。

■総指揮 松野礼依さん
「審査員の方にも、“東北大ならでは”のとか”東北大らしさ”みたいなものが存分に伝わったステージだったと言っていただけましたし、東北大学WHOという名前が宮城県仙台から全国に広まったのは本当に誇らしいなと思っているので、メンバーみんなでこの喜びをかみしめて、また次挑んでいきたいと思います。」

ダンスに懸けた学生たちの青春。次なる目標は「王座奪還」だ!

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