<”輸入再開”に期待>処理水放出から1年あまりの水産関係者 中国が”日本産水産物”の輸入再開に合意(’宮城)
先週末、岸田首相は、中国との間で日本産水産物の輸入再開に合意したことを明らかにした。
福島第一原発の処理水放出から1年あまり。
宮城県内の水産関係者は、輸入再開に期待している。
水産加工会社・マルキ遠藤 遠藤仁志社長
「良いことだと思っています。当初は(輸入再開まで)長い時間がかかるのではないかと思っていた中で、まさかこんなに早く段階的であろうと緩和されるということで、嬉しいと思っている」
宮城・石巻市の寄磯漁港で、ホタテの養殖から買い付けまでを手掛ける遠藤仁志さん。
もともと、遠藤さんは年間およそ2000万円分のホタテを香港へ輸出していたが、
去年9月21日 中国や香港は福島第一原発からの処理水放出を理由に、水産物の輸入をストップ。
大きな取引先を失った遠藤さんにとって、この1年あまりは苦しい状況が続いていた。
そんな中、岸田首相が発表した中国側の輸入再開の方針。
日本とIAEAとの間で海水などのモニタリングの拡充に一致したことで、中国側が「基準に合致した日本産水産物の輸入を着実に回復させる」との方針を示したという。
水産加工会社・マルキ遠藤 遠藤仁志社長
「このまま段階的という話ではあるが、(輸入再開が)トントン拍子でいってもられればなんの問題もない」
今回の方針を前向きにとらえる一方で、いつ再開されるのか。そして、どの様な条件が付くのかー。
漁業者にとって、中国側の動きに影響される日々は続く。