母親殺害の罪に問われている男の裁判「弁護側は無罪主張」検察は懲役15年を求刑<仙台地裁 9日>
殺人の罪に問われているのは石巻市の当時会社員、佐藤昌喜被告(50)。起訴状などによると佐藤被告は去年6月、自宅で母親の多喜子さん(当時75)の首を包丁で刺し、死亡させた罪に問われている。
9日の裁判で弁護側は「精神障害を患う被告を入院させようとする母親を止めるために包丁で脅そうとしただけで、殺意はなかった」と主張。また、責任能力については「事件当時は心神耗弱状態で、精神異常が原因で包丁を振り下ろした」として、殺人罪は成立せず無罪であると訴えた。
一方、検察側は「多喜子さんには首元に深い刺し傷があり、出血した多喜子さんを放置したことは明らかな殺意を認める」などとした上で、責任能力については「精神障害があったとしても著しい影響を受けたとは言えない」として、懲役15年を求刑した。
裁判の判決は今月16日に言い渡される。
最終更新日:2024年7月9日 14:49