子どもの夏かぜ“咽頭結膜熱” 2年連続で冬季も警報継続「咳エチケットや手洗い徹底」〈宮城〉
宮城県は、県の定点調査において、咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)の感染者数が増加していることから感染対策の徹底を呼びかけている。
県の定点調査によると、今月22日までの1週間の咽頭結膜熱の患者数は、1医療機関あたり1.33人で前の週(0.75人)から増加している。
2023年10月に警報が発表されてから1年以上、複数の管内で高い水準の報告が続いていたため警報を解除できていないという。
咽頭結膜熱は、夏に流行することから「プール熱」と呼ばれていたが、近年では冬季にも流行が見られているという。
主な症状は、「発熱」、「のどの痛み」、「充血、めやになどの結膜炎」で、3日から5日程度続く。特別な治療法はなく、基本的には対症療法となる。
特に5歳以下の発生が多く、生後14日以内の新生児が感染した場合は重症化することがあるため早めの受診が大切だという。
咽頭結膜熱の原因である「アデノウイルス」の大きな特徴は、新型コロナやインフルエンザと違い「アルコール消毒で死滅しない」ことだが、石鹸と流水による十分な手洗いで対処できるという。
県では、マスクを正しく着用するなど「咳エチケット」を心がけることや、感染者とタオルの共有をしないなどの予防策を呼びかけている。