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「おめつき」豊漁・家内安全を祈る 担い手不足で神事のみ…「形を変えながらできるようにやっていく」<宮城・石巻市>

2024年1月24日 19:14
「おめつき」豊漁・家内安全を祈る 担い手不足で神事のみ…「形を変えながらできるようにやっていく」<宮城・石巻市>

宮城県の無形民俗文化財で、200年以上前から石巻市雄勝町名振地区に伝わる火伏の祭り「おめつき」は担い手不足により今年も神事のみが行われた。

きょう午前、石巻市雄勝町名振地区では「おめつき」の神事に、住民およそ30人が集まり豊漁や家内安全を祈願した。

毎年1月24日に行われる「おめつき」は、山車を担いで地区を練り歩く火伏の祭り。住民が面白おかしくその場の「おもいつき」で演じる即興の寸劇は、「おめつき」と呼ばれ多くの見物客で賑わっていた。

しかし、震災による人口減少や高齢化の影響で、5年連続で寸劇と山車の練り歩きは中止となった。

<名振秋葉神社氏子会 和泉誠一郎総代長>
「これ以上のことはなかなか人手不足だし高齢化になってしまって大変なので、神事だけは絶対やりたいと思ってます」

<名振地区の住民>
「祭りってそこにいる人たちでやるものだから、形を変えながらできるようにやっていくのがいいのかなと」

住民たちは地域の絆を確かめながら心をひとつにして楽しんでいた。

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