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<渋滞は解消するか>東北最大級の交差点・国道4号『箱堤交差点』 ”立体化”後…初の平日の通勤時間帯は?

2025年2月10日 20:00
<渋滞は解消するか>東北最大級の交差点・国道4号『箱堤交差点』 ”立体化”後…初の平日の通勤時間帯は?

東北最大級の交通量がある国道4号仙台バイパス『箱堤交差点』が立体化され、9日から通行が始まった。

期待される渋滞緩和と事故減少。
開通後初めての平日となった10日朝の様子を、取材した。
立体交差の開通で、渋滞は解消されたのだろうかー。

森尾アナウンサーリポート
「午前8時前の箱堤交差点です。高架橋の道路は車が比較的少なくてスムーズに流れている印象です」

9日開通した国道4号仙台バイパス『箱堤交差点』の立体交差。
通勤時間帯の10日午前8時頃、上空からも目立った渋滞は見られなかった。

仙台市若林区と宮城野区の境にある『箱堤交差点』は、周辺に仙台市中央卸売市場やトラックターミナルがあり、1日で6万~8万台が通行する東北最大級の交差点だ。以前は、6キロ以上の渋滞も発生して、追突事故も多い交差点だった。

管理者である仙台河川国道事務所に、立体交差の狙いを聞いた。

仙台河川国道事務所・鳴海芳紀副所長
「箱堤交差点では、右折待ち車両が直進車両を阻害することで渋滞が発生していました。直進車両が立体部分を走行することで、渋滞緩和が図られると思っています」

仙台河川国道事務所も、10日朝は目立った混雑は見られなかったとしているが、本当に渋滞解消につながったのかについては、時間をおいて検証するとしている。

一方で、10日朝にはこんな場面がー。

森尾アナウンサーリポート
「卸町交差点をみると、側道に進むか高架橋に進むか迷ってるようですね」

10日朝は、通行の仕方が分らないためか、ギリギリで車線変更をする車両も見られた。

また、注意すべき点の一つが、上り線の立体交差を通った場合、次の卸町交差点での走行だ。

伊藤成輝記者リポート
「こちらの卸町交差点では、仙台港方面に左折することはできません」

上り線の卸町交差点で左折するためには、『箱堤交差点』で立体部分を通らず側道を利用する必要がある。
また、上り線の卸町交差点に側道から入った場合、右折することはできない。

卸町交差点を右折するには、手前の『箱堤交差点』で立体交差を通る必要がある。

仙台河川国道事務所は、案内標識や路面標示を確認して走るよう呼びかけている。

改めて『箱堤交差点』について見ていく。
立体交差開通前は、交通量が多かったこの交差点。
ラッシュ時には、右折車両がレーン手前まではみ出して渋滞していたため、直進車両も進めず渋滞を招く要因となっていた。

今回の立体化工事で、このように変わった。

立体交差により、直進車両は箱堤交差点の信号に引っかかることなくスムーズに走行することができる。

しかし、高架橋に進入すると『箱堤交差点』での右折・左折は上下線ともにできない。
このため大崎市方面に向かう下り車線では、1つ手前の卸町交差点で左側の側道・これまでの道路に進入する。
上り車線から『箱堤交差点』で左折する場合は、立体道路に進入する手前の左側の側道に進入する。
右折する場合は、立体道路に進入して右折用のレーンに入って右折することになる。

仙台河川国道事務所のホームページなどで、詳しい走行車線の変更点をチェックし、安全に注意して通行するよう呼び掛けている。

最終更新日:2025年2月10日 20:00
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