震災当時小学生の新人教員たち 児童74人犠牲の大川小学校で教訓学ぶ<宮城県>
11日、県内4か所で行われた被災地研修には、県内の新人教員など合わせて532人が参加した。
当時小6の娘を亡くした 佐藤敏郎さん
「140何件の建物がこうなりました。校舎と病院だけが残りました」
震災で児童74人が犠牲となった石巻市の大川小学校では、当時小学6年生の娘を亡くした佐藤敏郎さんが同じく当時小学生だった新人教員にあの日の出来事を伝えた。
当時小6の娘を亡くした 佐藤敏郎さん
「ランドセルの前のほうにブルーシートが並べてあって、それを開けてみるとそこは子供たちでした。泥だらけの子供たちが何十人も並べられていた。それは忘れられないですよ、忘れてはいけないと思います」
参加者は、震災の教訓を教育現場に活かそうと学びを深めていた。
佐藤さんは訓練では様々な事例を行い時には失敗も経験しながら、子どもたちと防災について考えてほしいと力強く語った。
新人教員
「生徒たちにも日常的に自分で考えて行動する判断力であったり、情報を理解するというところを一緒に確認していきたいなと思います」
参加者は、震災の教訓を教育現場に活かそうと学びを深めていた。