【中継】「停電が心配」「戸板つけるのが精一杯」台風10号進路予想に近い島原市からリポート《長崎》
県内は早いところで29日朝早くには暴風域に入るとみられています。
台風の進路予想の中心に近い島原半島から中継で伝えてもらいます、青木さん。
(青木雄大アナウンサー)
島原市の海の玄関口、島原外港からお伝えします。
雨はかなり小粒で降っているというより、舞っているという状況です。風もまだかなり緩やかです。
波は一見すると穏やかなんですが、岸壁に打ち付ける波の音が少しずつ大きくなって来ているようにも感じます。
海上のしけの影響で島原と熊本を結ぶ九商フェリーは28日から30日まで全便欠航を決めています。
島原市内でも被害を心配する声も聞かれました。
午後2時過ぎの島原市内。
住民が建物の窓枠に木の板を張るなど強風に備えていました。
(島原市民)
「風が当たってガラスが割れないように、物が飛び散らないようにするために戸板をつけるのが精一杯」
桜門町のスーパー井上は、29日は休業することにし、30日は台風や雨の状況を見て判断するということです。
10種類以上の新鮮な刺身をそろえているのが店の売りだそうですが…。
(スーパー井上 井上 奉弘社長)
「(生ものは)きょう売り尽くしをして、残ったものは廃棄。停電が一番(心配)。生ものは電気がなかったらその分廃棄する量も増える」
島原半島でも交通機関に影響が出ています。
島原鉄道と島鉄バスは29日始発から全便運休。30日も全線で運転見合わせとなっています。
島原市は午後5時に警戒レベル「3」にあたる「高齢者等避難」を発令し、避難所7か所を開設しました。
島原半島は29日朝早くに暴風域に入り、30日の昼過ぎに抜ける見込みです。
29日の最大瞬間風速は、陸上で45メートルが予想されていて、風、雨ともに厳重な警戒が必要です。
以上、島原市から中継でお伝えしました。